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追試25-44 パーキンソン病の症候に関する記述である。

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    追試25-44 パーキンソン病の症候に関する記述である。誤っているのはどれか。

    (1) 自律神経障害がみられる。

    (2) 筋固縮がみられる。

    (3) 小刻み歩行がみられる。

    (4) 対麻痺がみられる。

    (5) 安静時の振戦がみられる。

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    (1)     正しい

    パーキンソン病(PD)は、中脳(大脳基底核)黒質のドーパミン神経減少によってドーパミンが不足する病気である。PDの4大症状は安静時振戦、無動、筋固縮、姿勢反射障害である。PD発症はレビー小体の蓄積が延髄の迷走神経背側核に始まり、徐々に上行して大脳皮質に及ぶとする仮説(ブラークの仮説)が支持されており、全身の神経系疾患といえる。自律神経障害もその一環として起こる。

    【参照】http://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse1618.pdf

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnt/34/3/34_182/_pdf/-char/ja

    (2)     正しい

    筋固縮(筋肉のこわばり)は、随意的な運動を調節する大脳基底核がPDで障害され、自分で運動を制御できない状態である。

    【参照】https://www.akira3132.info/basal_ganglia.html

    (3)     正しい

    PDでは自分で運動を制御できず、筋肉がこわばったりするため、歩行障害がみられる。

    (4)     誤り:パーキンソン病で対麻痺はみられない。

    対麻痺とは両下肢の麻痺で、主に脊髄障害による。PDでは運動障害はあるが、麻痺は起こらない。

    (5)     正しい

    安静時振戦は、安静時に不随意的な振戦(ふるえ)がみられる症状である。PDの大脳基底核の調節障害により、自分で運動を制御できない状態である。

     

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