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第30回:公衆栄養学

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 問題全文

30-143 公衆栄養活動に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)QOLの向上を目指した疾病予防と健康増進を使命とする。
(2)地球生態系における多様な生物との共生を考える。
(3)保健・医療・福祉・介護システムの連携の中で進められる。
(4)生活習慣病の重症化予防対策が含まれる。
(5)活動の主体は、保健分野を専門とする行政機関に限られる。

30-144  最近の国民健康・栄養調査結果から見た、成人の栄養素等の摂取状況に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)エネルギー摂取量は、増加傾向にある。
(2)食塩摂取量は、西日本が東日本より多い。
(3)野菜摂取量は、50歳以上が49歳以下より多い。
(4)総脂質摂取量に占める油脂類の割合は増加傾向にある。
(5)脂肪エネルギー比率が30%E以上の者の割合は、男性が女性よりも高い。

30-145 わが国の食料需給に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)食料需給表は、2年に1度作成される。
(2)食料需給表には、国民が支出する食料費が示されている。
(3)食料需給表には、国民が実際に摂取した食料の総量が示されている。
(4)直近10年間のカロリーベースの食料自給率は、50%を超えて推移している。
(5)品目別自給率(重量ベース)は、米が小麦より高い。

30-146 健康増進法に規定されている施策の実施者に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)内閣総理大臣は、国民の健康増進の総合的推進のための基本的指針を決める。
(2)厚生労働大臣は、特別用途表示の許可をする。
(3)厚生労働大臣は、医師又は管理栄養士の資格を有する者から栄養指導員を命ずる。
(4)都道府県知事は、食事摂取基準の策定を行う。
(5)都道府県知事は、特定給食施設に対し栄養管理の実施に必要な指導をする。

30-147 公衆栄養活動に関係する法規の内容と法記名の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)低出生体重児の届け出――――医療法
(2)医療行為の説明と同意の取得―高齢者の医療の確保に関する法律
(3)保健所による栄養の改善―――地域保健法
(4)トータル・ヘルスプロモーション・プランの推進――健康増進法
(5)児童生徒の健康診断の実施――母子保健法

30-148 栄養士法に基づく内容である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)行政栄養士の定義
(2)栄養士免許証の書換え交付
(3)管理栄養士の栄養教諭免許状の取得
(4)管理栄養士の特定給食施設への配置義務
(5)管理栄養士による特定保健指導の実施

30-149 国民健康・栄養調査の実施に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)血糖値は、早朝時採血により評価している。
(2)未成年者の喫煙状況を調査している。
(3)食品の廃棄状況を調査している。
(4)栄養摂取状況調査では、食物摂取頻度調査法を用いている。
(5)歩数は、1日分を測定している。

30-150 栄養・食生活に関して、健やか親子21(第2次)において示されている指標である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)出産後1か月児の母乳育児の割合
(2)児童・生徒における痩身傾向児の割合
(3)児童・生徒における肥満傾向児の割合
(4)朝食を欠食する子どもの割合
(5)よく噛んで味わって食べる子どもの割合

30-151 公衆栄養活動に関係する国際的な施策とその組織の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)食物ベース食生活指針の基本方針――国連児童基金(UNICEF)
(2)フードバランスシートの作成――――――世界保健機関(WHO)
(3)難民キャンプへの食糧支援―――――国連難民高等弁務官事務所(WFF)
(4)国際的な食品規格基準――――――国連世界食糧計画(WFP)
(5)NCDの予防と管理に関するグローバル戦略――国連食糧農業機関(FAO)

30-152 栄養液学研究の内容と研究デザインの組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)習慣的な飽和脂肪酸摂取量と脳梗塞発症の関連―――コホート研究
(2)集団の尿中ナトリウム排泄量の平均値と収縮期血圧の平均値の関連――症例対象研究
(3)食塩摂取量の推移と脳血管疾患死亡率の推移の関連――横断研究
(4)脳血管疾患群と対照群の果物摂取頻度の比較――――介入研究
(5)都道府県別野菜摂取量と脳血管疾患別死亡率の関連―――メタアナリシス研究

30-153 集団のアセスメントを目的とした食事調査における誤差要因と、その対策の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)対象者の思い出し能力――調査日数を増やす
(2)対象者の過少申告―――-24時間思い出し法を用いる
(3)食品成分表の精度――――秤量法を用いる
(4)個人内変動―――――――食物摂取頻度調査法を用いる
(5)季節変動――――――――対象の人数を増やす

30-154 地域集団を対象として、習慣的な食事摂取量の調査を行った。「日本人の食事摂取基準(2015年版)」を用いた評価として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)エネルギーについて、推定エネルギー必要量に対する摂取エネルギ―量の比率を算出した。
(2)タンパク質について、推定平均必要量(EAR)未満の者の割合を算出した。
(3)脂質について、目標量(DG)の範囲を逸脱する者の割合を算出した。
(4)ナトリウムについて、目標量(DG)を超える者の割合を算出した。
(5)ビタミンAについて、耐用上限量(UL)を超える者の割合を算出した。

30-155 市町村別に集計を行っている保健統計である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)国民健康・栄養調査
(2)患者調査
(3)家計調査
(4)乳幼児栄養調査
(5)人口動態統計調査

30-156 近年小児肥満が増加しているA市では、小児肥満者の割合を減らす公衆栄養プログラムを実施することになった。その背景として抽出された4つの課題のうち、行政が最初に取り組むべきものとして、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1)保護者が適切なおやつの量を知らない。
(2)保健センター、保健所、学校間の連携が取れていない。
(3)公共交通機関が整備されていないため、車に依存している。
(4)冬の積雪量が多く、外での身体活動量が少ない。

30-157 A市保健センターでは、高齢者の介護予防を目的とした集団栄養教育プログラムを5年間実施した。プログラムの効果を判定するための指標である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)プログラムへの参加者数
(2)対象者の参加理由
(3)ロコモティブシンドロームを認知している者の割合
(4)配食サービスの利用者数
(5)低栄養状態にある者の割合

30-158 高血圧の一次予防を目的とした公衆栄養プログラムの目標設定に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)食塩摂取量の平均値を低下させる。
(2)野菜・果物摂取量の平均値を上昇させる。
(3)血圧降下剤を内服する者の割合を増やす。
(4)ボランティアによる減塩普及活動の回数を増やす。
(5)減塩メニューを提供する飲食店の数を増やす。

30-159 特定健康診査・特定保健指導における評価指標と評価の種類の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)特定健康診査の実施率――――ストラクチャー評価
(2)特定保健指導の実施率――――プロセス評価
(3)腹囲が基準値以上の者の割合―プロセス評価
(4)糖尿病有病者の割合―――――アウトカム評価
(5)生活習慣病関連の医療費―――アウトプット評価

30-160 特定健康診査・特定保健指導の企画に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)ハイリスクアプローチに位置付けられる。
(2)健診未受診者対策を含める。
(3)受診勧奨とされた者の医療機関受診率向上を目標に含める。
(4)企画を外部機関に委託できる。
(5)医療保険のレセプトデータを活用する。 

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