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追試25-47 骨と骨疾患に関する記述である。

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    追試25-47 骨と骨疾患に関する記述である。正しいのはどれか。

    (1) 骨芽細胞は、骨吸収をつかさどる。

    (2) 骨の有機質成分の約90%は、オステオカルシンである。

    (3) カルシトニンは、骨吸収を促進する。

    (4) 骨軟化症では、骨組織へのカルシウム沈着障害がみられる。

    (5) 閉経後骨粗鬆症は、活性型ビタミンDの過剰が原因である。

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    (1)     誤り:骨芽細胞は、骨形成をつかさどる。

    骨には、オステオカルシンやコラーゲンなどの骨基質を作る骨芽細胞と、これらを分解して吸収する破骨細胞、骨の負荷を感知する骨細胞がある。

    (2)     誤り:骨の有機成分の約90%はコラーゲンである。

    骨はリン酸カルシウムを主とする無機成分(70%)、コラーゲンを主とする有機成分(20%)と水(10%)で構成される。コラーゲンは骨をしなやかにし、カルシウムと同じく骨を強靭にする重要な成分である。オステオカルシンはカルシウムに結合し、骨組織に沈着する。

    (3)     誤り:カルシトニンは、骨吸収を抑制する。

    カルシトニンは甲状腺で作られ、骨吸収を抑制するペプチドホルモンである。骨形成や腎臓からの排泄を促し、腸管からの吸収を抑制して、血中カルシウム濃度を減らす。

    (4)     正しい

    骨軟化症は、骨の石灰化障害によって骨強度が低下する病気である。骨の材料となるリンや、骨形成を助けるビタミンDの低下などによって起こる。

    (5)     誤り:閉経後骨粗鬆症は、エストロゲンの減少が原因である。

    エストロゲンは骨形成を促進し、骨吸収を抑制する。卵巣の卵胞から分泌されるため、閉経により卵胞が減少するとエストロゲンが減少し、骨粗鬆症になりやすくなる。

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