コンテンツへスキップ

追試25-41　代謝性アルカローシスの原因である。

    スポンサーリンク


    追試25-41　代謝性アルカローシスの原因である。正しいのはどれか。

    (1) 激しい運動

    (2) 尿毒症

    (3) 過呼吸(過換気)

    (4) 激しい嘔吐

    (5) 飢餓

    解答・解説を見る

     

    (1)     誤り：激しい運動は、代謝性アシドーシスの原因である。

    運動をするとピルビン酸から乳酸が産生され、生体内のpHが低下して酸性に傾くため、代謝性アシドーシスになる。

    (2)     誤り：尿毒症は、代謝性アシドーシスの原因である。

    尿毒症とは、腎不全により老廃物が排泄されず、血中に蓄積する病気である。腎臓では酸の排泄もしており、腎不全で酸が排泄されず蓄積すると、代謝性アシドーシスになる。

    (3)     誤り：過呼吸(過換気)は、呼吸性アルカローシスの原因である。

    生体内では、HCO3－＋H＋ ↔ H2O＋CO2の平衡状態になっている。過呼吸ではCO2排出量が増加し、H＋が減少(pHが上昇)してアルカリ性に傾くため、呼吸性アルカローシスになる。

    〇(4)     正しい

    激しい嘔吐では、酸性の胃液が失われるため、生体内がアルカリ性に傾き、代謝性アルカローシスになる。

    (5)     誤り：飢餓は、代謝性アシドーシスの原因である。

    飢餓状態になると中性脂肪の分解が促進され、糖に代わるエネルギーとして酸性のケトン体が肝臓で作られる。ケトン体が蓄積して代謝性アシドーシス(ケトアシドーシス)になる。

     

    スポンサーリンク


    タグ:

    コメント

    関連記事

    追試25-50　免疫グロブリンに関する記述である。
    追試25-49　最も小さな病原体(病原微生物)が原因となる感染症である。
    追試25-48　女性の性周期とホルモンに関する記述である。
    追試25-47　骨と骨疾患に関する記述である。
    追試25-46　貧血に関する記述である。
    追試25-45　肺気腫に関する記述である。
    追試25-44　パーキンソン病の症候に関する記述である。
    追試25-43　神経の構造・機能に関する記述である。
    追試25-42　原発性アルドステロン症にみられる症候である。
    追試25-41　代謝性アルカローシスの原因である。
    追試25-40　腎・尿路疾患に関する記述である。
    追試25-39　血圧、体液の調節に関する記述である。
    追試25-38　急性心筋梗塞に関する記述である。
    追試25-37　非代償性肝硬変患者に関する記述である。
    追試25-36　脂肪肝に関する記述である。
    追試25-35　胃酸の壁細胞から分泌される物質である。
    追試25-34　メタボリックシンドロームで血中濃度が低下する物質である。
    追試25-33　高尿酸血症・痛風に関する記述である。
    追試25-32　糖尿病の検査に関する記述である。
    追試25-31　体温に関する記述である。
    追試25-30　がん・悪性腫瘍と、その誘因に関する組合せである。
    追試25-29　死の判定に関する記述である。
    追試25-28　ヒト体内に見出される窒素化合物と、その前駆体のアミノ酸に関する組合せである。
    追試25-27　ヒトの核酸に関する記述である。
    追試25-26　脂質の性質とヒト体内における役割に関する記述である。
    追試25-25　糖質と脂質の代謝に関する記述である。
    追試25-24　代謝とその調節に関する記述である。
    追試25-23　ヒト体内におけるエネルギー代謝に関する記述である。
    追試25-22　糖質に関する記述である。
    追試25-21　ヒトのたんぱく質に関する記述である。