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27-応用力試験

27-199,200 60歳、男性。腸閉塞で入院1週間目、中心静脈栄養管理を行っている。身長165cm、体重60kg、体温36.5℃。 1日の補液量は2,000 mLで、補液中のNa+含有量は50 mEq/Lである。

 27-199,200 尿量は800 mL/日、尿中Na排泄量は400 mEq/Lであった。ただし、排便、排液による水分、電解質の喪失は考えないものとする。
199代謝水を300 mL/日としたときの1日の水分バランスに関する評価である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) 約1,500 mLの正のバランスである。
(2) 約600mLの正のバランスである。
(3) 平衡状態である。
(4) 約600 mLの負のバランスである。
(5) 約1,500 mLの負のバランスである。
200 1日のNaバランスに関する評価である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) 約350 mEqの正のバランスである。
(2) 約220 mEqの正のバランスである。
(3) 平衡状態である。
(4) 約220 mEqの負のバランスである。
(5) 約350 mEqの負のバランスである。

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27-197,198 Aさん、45歳、男性。会社員。特定健康診査の結果は、身長166cm、体重71kg、BMI 25.8 kg/m2、腹囲84cm、血圧134/82 mmHg、血清中性脂肪値163 mg/dL、血清HDL-コレステロール値43 mg/dL、空腹時血糖値98 mg/dLであった。

 また、問診により以下のことが明らかとなった。服薬なし。食事は早食いで、ある。通勤で30分は歩いているが、特に運動はしていない。飲酒量は毎日ビール中瓶l本。喫煙は20歳から1日20本。生活習慣を変えるつもりはない。
197特定保健指導では、最初に、内臓脂肪蓄積のリスクを判定する(ステップ1)。次に、追加リスクをカウントし(ステップ2)、保健指導レベルを決定する。Aさんの追加リスクの数と保健指導レベルの組合せである。正しいのはどれか。lつ選べ。
    追加リスクの数 保健指導レベル
(1)    4 ----------—積極的支援
(2)    3 ----------—積極的支援
(3)    2 ----------—積極的支援
(4)    2 ----------動機付け支援
(5)    1 ----------動機付け支援


198 Aさんの行動変容ステージにおける初回面接での対応である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1) 健診結果を見て、どのように感じていらっしゃいますか。
(2) 内臓脂肪の蓄積により、心筋梗塞や脳卒中が起こりやすくなりますが、ご存じですか。
(3) 現在の生活習慣を続けて病気になると、家族にどのような影響が出てくると思われますか。
(4) 週末には、2時間程度の運動をしてみましょう。
(5) 禁煙することについて、どのようにお考えですか。

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27-191,192上記の表から読みとることのできる、B県全体と比較したA町の地域診断に関する記述である。

次の文を読み「191」、「192」に答えよ。
下表は、B県にあるA町の人口静態および人口動態について、B県全体と比較したものである。
(表)
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1) 人口当たりの死亡者数は等しい。
(2) 悪性新生物の罹患率が高い。
(3) 高齢者の割合が高い。
(4) 人口の自然増がみられる。
(5) 生産年齢人口割合が低い。
192上記の表におけるB県全体との比較に基づき、A町における公衆衛生活動の重点課題を検討した。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) 高齢者の自立支援
(2) 妊産婦に対する食生活改善指導
(3) 職域における食環境整備
(4) メタボリックシンドローム対策
(5) がんの一次予防

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27-193,194 日本人の主食であるご飯に関する記述である。

次の文を読み「193」、「194」に答えよ。
精白米(穀粒)および精白米(めし)の一般成分およびナイアシン含量は、表1の通りである。また、表2には精白米(めし)のアミノ酸組成を示した。
(クリックで拡大)
ナイアシン
193精白米(穀粒)から精白米(めし)への重量変化率(%)を、エネルギー値から推定した値である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) 50
(2) 150
(3) 180
(4) 210
(5) 300
194精白米(めし) 200gのナイアシン当量(mgNE)である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) 0.2
(2) 0.4
(3) 0.8
(4) 1.2
(5) 1.6

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27-195,196 9月に学校給食を食べた児童に発熱、下痢、嘔吐の症状が確認された。

次の文を読み「195」、「196」に答えよ。
27-195,196 9月に学校給食を食べた児童に発熱、下痢、嘔吐の症状が確認された。調査の結果、初発探知が報告された3日前の給食が原因の食中毒と断定された。有症児童数のピークは原因の給食を食べた日から4日日であった。原因となった給食の献立は、食パン、蒸し鶏のサラダ(鶏肉、卵、じゃがいも、マヨネーズ)、ワンタンスープ、牛乳であった。調理前の食品の保存食および有症児童の便からは、病因物質が同定された。しかし、調理済み食品の保存食からは、確認できなかった。調理工程の記録から、すべての加熱調理は75℃以上、1分間以上の加熱を確認できた。
195この食中毒の病因物質である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) ノロウイルス
(2) ウェルシュ菌
(3) 黄色ブドウ球菌
(4) 腸炎ビブリオ
(5) カンピロバクター
196今回の食中毒事故の再発を防止するために、衛生管理として徹底すべき事項である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) ステンレス器具から木製器具への変更
(2) 汚染作業区域から非汚染作業区域の作業に移る前の手洗い
(3) 加熱調理に関して85℃以上、1分間以上の加熱
(4) 調理従事者家族の検便検査
(5) 給食当番児童の検便検査

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