30-29 消化管の構造と機能に関する記述である。

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30-29 消化管の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)胃壁の筋層は、三層構造である。
(2)小腸の長さは、大腸より短い
(3)脂質は、膜消化を受ける。
(4)膵管は空腸に開口する。
(5)大腸粘膜には、絨毛がある。

解答・解説を見る

(1)胃壁の筋層は、三層構造である。
 胃壁の構造…内側から粘膜層、粘膜下層、筋層からなる。このうち、筋層は内側から斜走筋、輪走筋、縦走筋の三層構造になっている。

(2)小腸の長さは、大腸より長い
 小腸は6~7メートルであるのに対して、大腸は1.5メートル程であり、小腸の方が大腸よりも長い。

(3)脂質は、膜消化を受けない。糖質は膜消化を受ける。

(4)膵管は、十二指腸(のファーター乳頭)に開口する。

(5)大腸粘膜には、絨毛はない。小腸粘膜には絨毛がある。


 大腸と小腸の違い

小腸

小腸の粘膜には輪状ヒダと腸絨毛が存在し、吸収面積を増やしている。また、分泌上皮には杯細胞とパネート細胞がある。
筋層は内輪筋層と外縦筋層がある。
外膜は漿膜である。

大腸

大腸は粘膜に半月ひだがあり、杯細胞に富み,刷子縁をもつ上皮も存在し、水の吸収を促している。
筋層は内輪筋層と外縦筋層があり、外縦筋層は結腸ヒモを形成する
外膜は横行結腸、S字結腸は漿膜、盲腸、上行・下行結腸は後腹壁に固定されている。



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