38-107 肥満児童に対する個別指導の内容と目標の種類の組合せである。最も適当なのはどれか。

スポンサーリンク


38-107 肥満児童に対する個別指導の内容と目標の種類の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

 

⑴ 毎朝体重を記録する。                       結果目標

⑵ 家族が甘い飲み物を買い置きしない。                 行動目標

⑶ 肥満度を改善する。                         学習目標

⑷ 継続的に月1回の頻度で指導を行う。                 実施目標

⑸ 希望があれば、保護者にも個別カウンセリングを行う。       環境目標

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2024) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218343.pdf, (202494日閲覧)

 

解答・解説を見る

 

  • 栄養教育プログラムの目標設定には、学習目標、行動目標、環境目標、結果目標、実施目標がある。

学習目標…最終的な目標を達成するために必要なスキルや知識に関する目標

行動目標…学習目標をもととして、対象者の行動変容を進めるために必要な技術の習得、行動の修正、行動の継続を促すための具体的な行動の目標

環境目標…対象者の生活環境や、社会環境および周囲の環境を改善するための目標

実施目標…学習目標、行動目標、環境目標の達成のために実施すべきことに関する目標

結果目標…対象者の健康状態の改善や、QOLの改善の目標。学習目標、行動目標、環境目標の成果をはかるもの。測定でき、定量データとして取り扱うことができるものが望ましい。

 

例えば、肥満を改善するための目標設定として以下の3つの文章は似ているが、

①「適切な食事量を知る」→学習目標(対象者自身が身に付けるべき知識

②「毎日適量の食事をとる」→行動目標(対象者自身が身に付けるべき行動

③「適切な食事量を指導する」→実施目標(栄養教育を行う側がするべき行動)になる。

 

 

⑴ 毎朝体重を記録する。     行動目標

肥満を改善するという目標に対して必要な、対象者自身の行動の目標である。

 

⑵ 家族が甘い飲み物を買い置きしない。       環境目標

家族は、肥満児童を取り巻く環境と捉えられるので、環境目標である。

 

⑶ 肥満度を改善する。     結果目標

肥満度は対象者の健康状態を測定でき、定量データとして取り扱えるため、結果目標として適している。

 

継続的に月1回の頻度で指導を行う。          実施目標

正しい選択肢である。

学習目標、行動目標、環境目標を達成するために、

栄養指導を行う側が具体的に何をするのか、という部分が実施目標である。

 

⑸ 希望があれば、保護者にも個別カウンセリングを行う。      実施目標

保護者の存在は肥満児童を取り巻く環境であるが、

環境目標を達成するために必要なカウンセリングを行うのは、栄養教育を行う側の行動であり、実施目標である。

 

類似問題

35-107 テレワーク期間中に増えた体重を減らしたいと話す会社員を対象とした、栄養教育プログラムを計画している。

34-107 離乳食教室を企画する場合の、目標とその内容の組合せである。

 

文責:アヒル(O)


スポンサーリンク


Insert math as
Block
Inline
Additional settings
Formula color
Text color
#333333
Type math using LaTeX
Preview
\({}\)
Nothing to preview
Insert