30-25 主な症候に関する記述である。

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30-25 主な症候に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)腋下温は、直腸温より高い
(2)チアノーゼは、血液中の二酸化炭素濃度が低下した時にみられる。
(3)喀血は、消化管からの出血である。
(4)黄疸は、血液中のビリルビン濃度の上昇により生じる。
(5)仮面高血圧は、診察室血圧が高血圧である。

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(1)腋下温は、直腸温より低い。
 腋窩温、口腔温、直腸温の3ヶ所を比較すると、 温度の高い順に、 直腸温 > 口腔温 > 腋窩温 の順番となる。

 * 腋下温を測っている様子
 
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 画像引用元:http://www.info.pmda.go.jp/ygo/pack/340981/223ADBZX00050000_A_01_02/

(2)チアノーゼは、血液中の酸素が低下、二酸化炭素濃度は上昇し、唇や爪、皮膚・粘膜が青紫色となる症状。
 チアノーゼでは、①血中酸素濃度低下、②血中二酸化炭素上昇、③血中酸素飽和度の低下がみられる。
 また、チアノーゼ
は中枢性チアノーゼ、末梢性チアノーゼ、血液性チアノーゼの3つ分けられる。

(3)喀血は、肺又は気管支からの出血である。喀血の原因には、肺塞栓症が多い。
 消化管からの出血は吐血である。吐血の原因には、肝硬変及び食道静脈瘤破裂、胃・十二指腸潰瘍、食道がん、胃がんなどがある。

(4)黄疸は、血液中のビリルビン濃度の上昇により生じる。
 ビリルビンは血液中に含まれる赤血球が代謝されることによって生じ、血中ビリルビン濃度は黄疸の程度を表す。
 黄疸の原因には、溶血性貧血、急性肝炎などがある。

(5)仮面高血圧は、診察室血圧が高血圧ではない。
 仮面高血圧とは診察室で医師に測定した血圧値は正常血圧であるのに、家庭や職場で自分で測定した血圧値が高血圧となることをいう。


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