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29-146 消化器疾患の術後の栄養管理に関する記述である。

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    29-146 消化器疾患の術後の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
    (1)食道癌術後は、少量頻回食を適用しない。
    (2)胃切除後は、鉄の吸収障害を起こす。
    (3)胆のう摘出後は、胆汁の濃縮機能が亢進する。
    (4)肝臓切除後は、分枝アミノ酸を制限する。
    (5)結腸切除後は、水分を制限する。

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    (1)食道癌術後は、少量頻回食を適用する。
     少量頻回食を適用することで、食道がん術後になりやすい嚥下障害による誤嚥の防止や、食道の通過障害に対応する。

    (2)胃切除後は、鉄の吸収障害を起こす。
     胃酸は鉄の吸収を助けるため、胃の切除にともなって、胃酸の分泌が低下すると鉄の吸収が低下する。

    (3)胆のう摘出後は、胆汁の濃縮機能が消失する。
     胆のうの機能は、主に胆汁の蓄積と濃縮である。よって、この機能を持つ胆のうが摘出されれば、胆汁を濃縮する機能はなくなる。

    (4)肝臓切除後は、分枝アミノ酸を投与する。
     高アンモニア血症がみられる場合は特に分岐鎖アミノ酸の投与が必要となる。

    (5)結腸切除後は、水分の制限はない
     水分の制限は脱水や便秘の原因となるため必要ない。結腸の働きは水分の吸収と便を直腸へと送ることである。このことから、結腸切除によって水分の吸収が低下するため、過剰摂取は下痢の原因となる。

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