コンテンツへスキップ

25-32 中心静脈栄養法に関する記述である。

    スポンサーリンク


    25-32 中心静脈栄養法に関する記述である。誤っているのはどれか。

    (1) アクセスルートには、大腿静脈がある。
    (2) 鎖骨下静脈穿刺の合併症には、気胸がある。
    (3) カテーテルの先端は、左心房内に留置する。
    (4) 1日に400g以上のグルコースを投与できる。
    (5) ビタミンB1欠乏による、乳酸アシドーシスをきたすことがある。

    解答・解説を見る

    (1) アクセスルートには、大腿静脈がある。
     大腿静脈以外にもアクセスルートとして、右鎖骨下静脈、内頚静脈などがある。

    (2) 鎖骨下静脈穿刺の合併症には、気胸がある。
     鎖骨下静脈付近にある肺に誤って穴が開いてしまうことによって、気胸を起こす。

    (3) カテーテルの先端は、右心房付近の下大静脈または上大静脈に留置する。

    (4) 1日に400g以上のグルコースを投与できる。
     中心静脈栄養では、末梢静脈栄養よりも高濃度のグルコースを投与することができる。
     ・末梢静脈栄養 → グルコース濃度10%以下
     ・中心静脈栄養 → グルコース濃度10%以上(基本20~30%程度)
     ⇒一日2000mlの輸液投与として、グルコースの量は、2000×20%=400 
      20%グルコース濃度としても400gのグルコースの投与が可能。

    (5) ビタミンB1欠乏による、乳酸アシドーシスをきたすことがある。
     特に長期にわたる中心静脈栄養では、ビタミンB1の欠乏が起こりやすく、ビタミンB1の添加が必要となる。その他にも亜鉛やマンガン、鉄、銅、ヨウ素などの栄養素の欠乏にも注意が必要であり、微量元素製剤によって補われる。
     クロムやセレンは、どの輸液にも含まれていない。

    スポンサーリンク


    関連記事