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中心静脈栄養法(TPN)と末梢静脈栄養法(PPN)のまとめ

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    経静脈栄養法(TPNとPPN)

     中心静脈栄養法と末梢静脈栄養法及び、経静脈栄養に関する問題は毎年出題されています。
     ここでは、中心静脈栄養法末梢静脈栄養法について、国試対策に必要な知識を中心にまとめました。
     ポイント
      それぞれの栄養法で注意すること
      2つの特徴と相違点


    中心静脈栄養法(TPN)


     経口摂取・経腸栄養が不可能な場合や、その他長期間の輸液の投与が必要な場合など用いられる。腸管を使用せずにグルコースやアミノ酸、ミネラルなどの栄養素を補給することができる。


    1.方法
     鎖骨下静脈や大腿静脈などから中心静脈へ高濃度の輸液を投与する。
    2.期間
     2週間以上(長期間)
    3.栄養成分
     2000kcal以上の投与も可能。
     基本輸液剤:グルコース、アミノ酸、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、リンなど
     微量元素製剤:鉄、マンガン、亜鉛、銅、ヨウ素など
    ※ 注意点
     ・ビタミンB1の欠乏によるウエルニッケ・コルサコフ症候群発症予防のため、ビタミンB1投与が必要。
     ・セレン、クロム、モリブデンなどの微量元素は含まれない。
     ・リフィーディング症候群:急速な栄養の投与によるリフィーディング症候群によって低リン血症、低カリウム血症、低マグネシウム血症が起こる。
     ・腸粘膜の萎縮(バクテリアルトランスケーション)
     


    末梢静脈栄養法(PPN)

     中心静脈栄養法が不可能な場合、経口摂取や経腸栄養が不十分である場合などに用いられる。


    1.方法
     腕などの末梢血管から輸液を投与する。高エネルギー輸液を投与することはできない。
    2.期間
     2週間以内
    3.栄養成分
     600~1200kcalの投与が可能
     濃度は血漿浸透圧の3倍まで(グルコース濃度、アミノ酸濃度ともに10%程度
    ※ 注意点
     高エネルギ―輸液による血管痛や静脈炎の発症

     

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