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25-41 透析に関する記述である。正しいのはどれか。

(1) 最近のわが国では、腹膜透析患者が血液透析患者より多い。
(2) 物質除去能率は、腹膜透析が血液透析よりも高い。
(3) たんぱく質喪失量は、血液透析が腹膜透析よりも多い。
(4) 腹膜透析では、透析液のブドウ糖が生体に移行する。
(5) 血液透析の多くは、自宅で施行されている。

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 人工透析について

人工透析には、血液透析と腹膜透析がある。

 血液透析…人工膜を用いて血液中の老廃物を除去する。
 ・通院が必要となる。
 ・透析アミロイド-シス、二次性副甲状腺機能亢進症などの合併症に注意が必要である。
 ・物質除去の効率は高い。


 腹膜透析…腹膜を用いて血液中の老廃物を除去する。
 ・通院は不要である。
 ・腹膜炎などの合併症に注意が必要である。
 ・透析液のブドウ糖の移行がある。
 ・透析によってたんぱく質が喪失する


(1) 最近のわが国では、腹膜透析患者が血液透析患者より少ない。
 日本透析医学会によれば、2013年末において慢性透析患者数は314488名、このうち腹膜透析(PD)患者数は9,245名である。

(2) 物質除去能率は、腹膜透析が血液透析よりも低い。

(3) たんぱく質喪失量は、血液透析が腹膜透析よりも少ない。
 血液透析では、蛋白質はほとんど失われない。

(4) 腹膜透析では、透析液のブドウ糖が生体に移行する。
 透析液のブドウ糖が生体に移行するため、そのブドウ糖のエネルギ―を考慮した栄養管理が必要である。

(5) 血液透析の多くは、病院で施行されている。
 自宅で透析を行っているものは、全体の1%に満たない。

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