26-44 骨・関節疾患に関する記述である。

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26-44 骨・関節疾患に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。

(1) クッシング症候群では、骨折のリスクが低い。
(2) 閉経後骨粗鬆症では、骨吸収が低下する。
(3) 慢性腎不全は、骨粗鬆症の原因となる。
(4) 低体重では、変形性膝関節症のリスクが高い。
(5) 小児期のビタミンD欠乏では、くる病が起こる。

解答・解説を見る

(1) クッシング症候群では、骨折のリスクが高い。

 クッシング症候群では、コルチゾールの過剰分泌により、高血圧や糖尿病、中心性肥満、満月様顔貌などの特徴的な症状がみられる。コルチゾールは副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンの一種である。

(2) 閉経後骨粗鬆症では、骨吸収が増加する。

 閉経後は、エストロゲンの分泌低下により、骨吸収が増加する。
 エストロゲンには、骨形成の促進と、骨吸収の抑制の働きがあるため、これが分泌低下すると骨は脆くなりやすいくなる。

(3) 慢性腎不全は、骨粗鬆症の原因となる。

 慢性腎不全ではしばしば骨ミネラル代謝異常を合併する。腎機能の低下によりビタミンDの活性化が低下し、血中のカルシウム濃度は低下する。(ビタミンDはカルシウム吸収を促す。)血中のカルシウム濃度が低下すると体はそれを維持しようとして、副甲状腺からパラソルモンを分泌し、骨吸収を促進する。(骨から血液へカルシウムを移動)
 これらの繰り返しにより、骨が徐々に脆くなり骨粗鬆症のリスクが高まる。

(4) 低体重では、変形性膝関節症のリスクが低い

 変形性膝関節症は、肥満でリスクが高くなる。

(5) 小児期のビタミンD欠乏では、くる病が起こる。

 また、成人でのビタミンD欠乏では、骨軟化症が起こる。


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