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26-41 健常成人の脳における代謝に関する記述である。

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    26-41 健常成人の脳における代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

    (1) 脳は、グリコーゲンを貯蔵する。
    (2) たんぱく質は、血液脳関門を自由に通過できる。
    (3) 脳では、ATPのほとんどがグルコースに由来する。
    (4) 脳は、安静時において全身で使われるグルコースの約2%を使用する。
    (5) 脳は、1日当たり約1,000kcalのエネルギーを消費する。

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    (1) 脳は、グリコーゲンを貯蔵することはできない。

     グリコーゲンは、肝臓と筋肉に貯蔵されており、空腹時のエネルギー源として利用されている。
     また、肝臓に貯蔵されているグリコーゲンは血糖の維持に利用することができるが、筋肉のグリコーゲンは血糖の維持に利用することができない。これは筋肉にグルコース6ホスファターゼという酵素が無いためである。(グルコース6ホスファターゼは、糖新生の中でグルコース6リン酸をグルコースに変える酵素である。)

    (2) たんぱく質は、血液脳関門を自由に通過できない。自由に通過できるのは水や酸素、二酸化炭素、、グルコース、一部のアミノ酸など。

    (3) 脳では、ATPのほとんどがグルコースに由来する。

     空腹時には、一部ケトン体も利用される。

    (4) 脳は、安静時において全身で使われるグルコースの約20%を使用する。

    (5) 脳は、1日当たり約350kcalのエネルギーを消費する。

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