31-21 酵素に関する記述である。

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30-21 酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)律速酵素は、代謝経路で最も早い反応に関与する。
(2)Km値は、反応速度が最大反応速度の1/4に達するのに必要な基質濃度である。
(3)反応速度は、至適pHで最小となる。
(4)ペプチダーゼは、二つの基質を結合させる酵素である。
(5)アロステリック酵素の反応曲線は、S字状(シグモイド)である。

解答・解説を見る

(1)律速酵素は、代謝経路で最も遅い反応に関与する。

 律速酵素は最も遅い反応に関与することから、代謝経路の進むスピードを決定する酵素でもある。例えば、解糖系の律速酵素には、ヘキソキナーゼ、ホスホフルクトキナーゼ、ピルビン酸キナーゼがある。
 また、糖新生の経路の律速酵素には、フルクトースビスホスファターゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ、グルコース‐6‐ホスファターゼがある。

(2)Km値は、反応速度が最大反応速度(Vmax)の1/2に達するのに必要な基質濃度である。

 Km値が低い程、基質と酵素の親和性が高い。

(3)反応速度は、至適pHで最大となる。

(4)ペプチダーゼは、アミノ酸のペプチド結合を加水分解するタンパク質分解酵素である。

 ペプチダーゼは、タンパク質のアミノ酸を末端から加水分解していく。この他のタンパク質分解酵素として、ぺプチンやトリプシンがある。ペプシンは、胃液に含まれる消化酵素でタンパク質をポリペプチドに分解する。トリプシンは、膵液から分泌され小腸で作用する酵素で、ポリペプチドをジペプチドまで分解する。

(5)アロステリック酵素の反応曲線は、S字状(シグモイド)である。


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