(1)アフラトキシンB1は、肝臓がんの原因となる。
<アフラトキシン>
アフラトキシンは、トウモロコシやピーナッツなどに付着したアスペルギルスカビによって産生される。アフラトキシンの種類はB1,B2,G1,G2,M1,M2など様々であるが、その中でもとくにアフラトキシンB1には暫定基準が設けられている。(10ppb未満)
アフラトキシンには強い毒性があり、肝臓障害及び肝臓がんを発症することもある。
(2)ニバレノールは、大量に摂取すると悪心、嘔吐、下痢などの胃腸症状を引き起こす。
(3)ゼアラレノンは、エストロゲン様作用をもつ。
ゼアラレノンはフザリウム系カビ毒の一種で、エストロゲン様作用があり、家畜が不妊や流産を起こす原因となる。
〇(4)パツリンは、リンゴジュースに規格基準が設定されている。
<その他のカビ毒に対する基準>
●食品全般 アフラトキシン…10μg/kg
●小麦玄麦 デオキシニバレノール…1100μg/kg
●リンゴジュース パツリン…50μg/kg
(5)フモニシンは、とうもろこしや干しブドウで見出される。
カビ毒の特徴
カビ毒とは、真菌の産生する有害代謝物の総称で、別名マイコトキシンともいわれる。
カビ毒は熱に強く、通常の調理における加熱温度では完全に分解されないため注意が必要である。(加熱温度100~210℃、60分以内でも完全に分解されない)