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29-199 血液検査の結果である。30歳、女性、事務職。妊娠15週、妊婦健康診査のために産婦人科外来を受診。

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    次の文を読み「199」、「200」に答えよ。

     30歳、女性、事務職。妊娠15週、妊婦健康診査のために産婦人科外来を受診。身長160cmで妊娠前の体重は44kg、現在の体重は45kg、血圧100/60mmHg。血液検査値は、赤血球数370万/μL、ヘモグロビン9.2g/dL、ヘマトクリット30%であった。そして、鉄欠乏性貧血と診断された。食生活面では飲酒を妊娠前より減らし、毎日ビール中瓶1本程度。出産後の体重増加を最小限に抑えたいので、食事は妊娠前と同様に1日2回、主食はほとんど食べず、できるだけ魚や豆腐を食べるようにしている。

    199 血液検査の結果である。正しいのはどれか。1つ選べ。
    (1)血清鉄の高値
    (2)不飽和鉄結合能 (UIBC)の低値
    (3)血清フェリチンの高値
    (4)平均赤血球容積 (MCV)の高値
    (5)平均赤血球ヘモグロビン濃度 (MCHC)の低値

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    (1)血清鉄の低値
     血清鉄とは、血液中に含まれる鉄のこと。血清鉄が低下すると鉄欠乏性貧血を引き起こす。

    (2)不飽和鉄結合能 (UIBC)の高値
     不飽和鉄結合能とは、血液中のトランスフェリンのうち、鉄と結合していないもののことを指す。鉄欠乏性貧血では、不飽和鉄結合能は高値となる。

    (3)血清フェリチンの低値
     血清フェリチンは、鉄を貯蔵する働きと、血清鉄濃度の維持をする働きがある蛋白である。鉄欠乏性貧血では、フェリチンは減少している。

    (4)平均赤血球容積 (MCV)の低値
     平均赤血球容積とは、ヘマトクリット値を赤血球数で割ったものである。鉄欠乏性貧血では、ヘマトクリット値が低下することから、平均赤血球容積も低値となる。

    (5)平均赤血球ヘモグロビン濃度 (MCHC)の低値

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