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37-26 ホルモンの分泌と働きに関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

⑴ ソマトスタチンは、インスリン分泌を促進する。

⑵ グルカゴンは、糖新生を抑制する。

⑶ アディポネクチンは、インスリン抵抗性を増大させる。

⑷ レプチンは、食欲を抑制する。

⑸ 血中グレリン値は、空腹時に低下する。

問題引用元:厚生労働省. 『第37回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2023) . https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001063776.pdf, (2023年2月26日閲覧)

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⑴ ソマトスタチンは、インスリン分泌を抑制する。

ソマトスタチンは、膵臓のランゲルハンス島、脳の視床下部などから分泌されるペプチドホルモンである。ソマトスタチンは、インスリンやグルカゴンの分泌を抑制することで、血糖値を調節する役割を持っている。

⑵ グルカゴンは、糖新生を促進する。

グルカゴンは、膵臓から放出されるホルモンである。糖新生を促進することにより血糖値上昇に働く。

⑶ アディポネクチンは、インスリン抵抗性を低下させる。

アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモンである。血中のアディポネクチンが低いことがインスリン抵抗性の増大と関連することが報告されている¹。

⑷ レプチンは、食欲を抑制する。

⑸ 血中グレリン値は、摂食促進ペプチドの一種で、空腹時に上昇する。

グレリンは主に胃内分泌細胞から分泌され、摂食亢進、体重増加、消化管機能調節などエネルギー代謝調節に重要な作用を持ち,今まで知られている中で唯一の末梢で産生される摂食促進ペプチドである²。

参考文献

  1. Kadowaki T, Yamauchi T, Kubota N, Hara K, Ueki K, Tobe K. Adiponectin and adiponectin receptors in insulin resistance, diabetes, and the metabolic syndrome. J Clin Invest. 2006;116(7):1784-1792. doi:10.1172/JCI29126
  2. 中里.2.胃から発見された摂食亢進ペプチド:グレリン.肥満の科学-[ II ]肥満のメカニズム.45-52

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