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37-32 腎疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

⑴ 高血圧は、ネフローゼ症候群の診断基準に含まれる。

⑵ ネフローゼ症候群では、血清 LDL コレステロール値は低下する。

⑶ 糖尿病性腎症病期分類での早期腎症期は、顕性アルブミン尿陽性である。

⑷ 慢性腎不全では、低リン血症がみられる。

⑸ 腹膜透析液のグルコース濃度は、血中のグルコース濃度より高い。

問題引用元:厚生労働省. 『第37回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2023) . https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001063776.pdf, (2023年2月26日閲覧)

解答・解説を見る

 

⑴ 高血圧は、ネフローゼ症候群の診断基準に含まれない。

ネフローゼ症候群とは、高度のたんぱく尿により低たんぱく血症を来す腎臓疾患群の総称である。ネフローゼ症候群の診断基準に含まれるのは、たんぱく尿(3.5 g/日以上)と低アルブミン血症(3.0 g/dL以下)、浮腫、脂質異常症である。このうちたんぱく尿と低アルブミン血症は必須項目である。

⑵ ネフローゼ症候群では、血清 LDL コレステロール値は高くなる

ネフローゼ症候群で低くなるのは、血中アルブミン値である。

⑶ 糖尿病性腎症病期分類での早期腎症期(第2期)は、微量アルブミン尿陽性(尿中アルブミン排泄量 30~299 mg/g Cr)である。

顕性アルブミン尿陽性(あるいは持続的たんぱく尿)となるのは、糖尿病性腎症の3期である。

⑷ 慢性腎不全では、高リン血症がみられる。

腎臓の機能が正常ではない慢性腎不全では、尿中へのリンの排泄が妨げられることにより高リン血症となる。

⑸ 腹膜透析液のグルコース濃度は、血中のグルコース濃度より高い。

 

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