追試25-32 糖尿病の検査に関する記述である。

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追試25-32 糖尿病の検査に関する記述である。正しいのはどれか。

(1) ヘモグロビンA1cは、過去1~2週間の血糖値の状態を示す。

(2) 1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)は、血糖コントロールが悪いと血中濃度が低下する。

(3) フルクトサミンは、過去1~2か月間の血糖値の状態を示す。

(4) 空腹時の尿糖が陽性であれば、糖尿病と診断できる。

(5) 75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)において、2時間値が180㎎/dL以上であれば、糖尿病と診断できる。

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(1)     誤り:ヘモグロビンA1cは、過去1~2ヶ月の血糖値の状態を示す。

ヘモグロビンA1c(HbA1c)は、ヘモグロビンβサブユニットのN末端と、グルコースのアルデヒド基が結合したものである。ヒトの赤血球の寿命が約120日であるため、過去2ヶ月ほどの血糖の平均を反映している。

(2)     正しい

1,5-AGとグルコースは構造が似ており、どちらも尿細管で再吸収される。高血糖で血糖コントロールが悪くなると、1,5-AGは再吸収されず、尿中へ排泄され血中濃度が減少する。

(3)     誤り:フルクトサミンは、過去1~2週間の血糖値の状態を示す。

フルクトサミンは、血清タンパク質のN末端にグルコースのアルデヒド基が結合したものである。血清タンパク質の半減期が約17日であるため、過去1~2週間の血糖の平均を反映している。

(4)     誤り:空腹時の尿糖が陽性でも、糖尿病とは限らない。

尿糖の程度には個人差があり、確実な糖尿病の指標にはならない。

(5)     誤り:75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)において、2時間値が200㎎/dL以上であれば、糖尿病型と診断できる。

75gOGTTで経時的な血糖値、尿糖、血中インスリン値の変動をみる。2時間値が200mg/dL以上だと糖尿病型、140~200mg/dLは糖尿病予備軍(境界型)、140mg/dL未満は正常型である。糖尿病と診断するには75gOGTTの再検査や、他の検査結果が必要である。


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