(1) 誤り:門脈圧が
上昇する。
肝硬変には無症状の代償性と、症状がある非代償性がある。門脈とは、腸や脾臓などの静脈血を肝臓に送る血管である。肝臓が硬くなると、門脈血が肝臓に流入しづらくなり、門脈圧が上昇する。
〇(2) 正しい
フィッシャー比とは、分岐アミノ酸(BCAA)と芳香族アミノ酸(AAA)のモル比(BCAA/AAA)である。BCAAは主に筋肉、AAAは主に肝臓で代謝される。肝機能が落ちると肝臓のアミノ酸代謝異常が起こり、血中のAAAが増え、フィッシャー比が低下する。
(3) 誤り:血清アンモニア値が
上昇する。
肝臓では、アミノ酸代謝で生じたアンモニアを、無害な尿素に変える。肝機能が落ちると、尿素に変換する機能が低下し、血中アンモニア濃度が上昇する。
(4) 誤り:血漿チロシン値が
上昇する。
チロシンは芳香族アミノ酸(AAA)の一種であり、主に肝臓で代謝される。肝機能が落ちると肝臓のアミノ酸代謝異常が起こり、血中のAAAが増加するため、チロシンも増える。
(5) 誤り:血清ビリルビンが
上昇する。
ビリルビンは、ヘモグロビン等が持つヘムの代謝産物であり、肝臓で可溶化されて胆汁や尿などに排泄される。肝機能が落ちると可溶化から排泄までが滞り、血中濃度が上昇する。
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