追試25-29 死の判定に関する記述である。

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追試25-29 死の判定に関する記述である。正しいのはどれか。

(1) 脳死では、心臓は停止している。

(2) 脳死では、自発呼吸は消失している。

(3) 植物状態では、対光反射は消失している。

(4) 心臓死では、脳波にα波がみられる。

(5) 心臓死では、対光反射がみられる。

解答・解説を見る
(1)     誤り:脳死では、心臓は拍動している。

脳死とは脳全体の機能が失われた状態だが、心臓には特殊心筋があり、脳や脊髄から指令がなくても拍動する(自動能)。呼吸が停止すると心臓も止まるため、人工呼吸器があれば数日間は動いている。

(2)     正しい

呼吸は延髄にある呼吸中枢の支配を受けている。そのため、脳全体の機能を失った脳死状態では自発的な呼吸ができず、人工呼吸器が必要となる。

(3)     誤り:植物状態では、対光反射が認められる。

植物状態とは、大脳の機能を失い、脳幹(間脳、中脳、橋、延髄)だけが生きている状態である。瞳孔反射中枢は脳幹(中脳)にあるため、植物状態では対光反射が認められる。

(4)     誤り:心臓死では、平坦脳波がみられる。

脳波は神経の電位変動から脳の活動をみるものである。心臓から脳へ血液が供給されなくなると脳もダメージを受け、心臓が停止すると脳波は平坦になる。

(5)     誤り:心臓死では、対光反射はみられない。

心臓が停止すると脳もダメージを受けるため、脳幹(中脳)の支配を受ける瞳孔反射はみられない。


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