36-98 妊娠 8 週の妊婦。妊娠前から BMI 18.5 kg/m2 未満であるが、妊娠中の適正な体重増加にほとんど関心がない。

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36-98 妊娠 8 週の妊婦。妊娠前から BMI 18.5 kg/m2 未満であるが、妊娠中の適正な体重増加にほとんど関心がない。トランスセオレティカルモデルに基づいた支援として、最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

⑴ 少しずつ食べる量を増やす工夫について説明する。

⑵ 母体のやせが胎児に及ぼす影響を考えてもらう。

⑶ 体重を増やすと目標宣言をして、夫に協力を求めるように勧める。

⑷ 毎日体重を測ってグラフ化することを勧める。

⑸ 自分にとってのストレスと、その対処方法を考えてもらう。

解答・解説を見る

 

トランスモデル(行動変容段階モデル)は、人が行動を変えるプロセスにおいて、いくつかの段階(行動変容段階)があることを示すモデルである。

 

行動変容段階(ステージ)の概要

行動変容段階は、無関心期(前熟考期)、関心期(熟考期)、準備期、実行期、維持期に分けられる。

無関心期
(前熟考期)
6か月以内に行動を変える気が無く、指導に抵抗する場合もある。「やりたくない」、「考えてもいない」状態。患者に思いを押し付けるだけでなく、患者の気持ちや考えていることを受け止める姿勢をもちつつ、問題への認識を促す。
関心期
(熟考期)
行動を変えたいと思っているが、まだ迷いがある。「そろそろ変えてみようかな」といった状態。正しい知識を伝えるとともに、行動を始めるための精神的、環境的なサポートをするなど。
準備期 一か月以内に行動を変えようとしている。あるいは行動し始めている。行動を止めてしまうのを防ぐため、患者の自己効力感を高められるようサポートする。
実行期 行動の変化が起きてから6か月以内で、行動がいつまで続くかわからない状態。
維持期 行動の変化が起きてから一定期間(6か月以上)たった状態。 維持期に入ったからといって安心せずに、その後も行動を続けられるように自己効力感を感じられるようなサポートが必要。

 

問題文より、妊娠中の適正な体重増加にほとんど関心がないことから、この妊婦は『無関心期(前熟考期)』であると考えられる。よって、無関心期から関心期への移行を促すような働きかけが適切であると考える。

 

⑴ 少しずつ食べる量を増やす工夫について説明する。

準備期において適切な働きかけであるため、誤り。

⑵ 母体のやせが胎児に及ぼす影響を考えてもらう。

⑶ 体重を増やすと目標宣言をして、夫に協力を求めるように勧める。

準備期において適切な働きかけであるため、誤り。

⑷ 毎日体重を測ってグラフ化することを勧める。

準備期において適切な働きかけであるため、誤り。

⑸ 自分にとってのストレスと、その対処方法を考えてもらう。

実行期において適切な働きかけであるため、誤り。

 


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