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30-122 5歳、女性、血清リン低値と長管骨の骨端線拡大のX線像を認めた。

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30-122 5歳、女性、血清リン低値と長管骨の骨端線拡大のX線像を認めた。この症例で欠乏しているビタミンである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)ビタミンA
(2)ビタミンD
(3)ビタミンE
(4)ビタミンK
(5)ビタミンC

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正しいのは(2)ビタミンD

 解説

 血清リン低値と長管骨の骨端線拡大などは、クル病でみられる症状である。
 クル病の原因には、ビタミンD摂取不足、紫外線照射不足によるビタミンDの合成障害、リンの不足、腎尿細管障害などがあり、正しいのは(2)となる。

 クル病ではビタミンD欠乏によるカルシウム、リンの不足によって、骨塩量が減少する。また、骨質には異常が無いのも特徴である。また、クル病は成人においては骨軟化症と呼ばれている。

 

 クル病とビタミンDの関係

 ビタミンD(活性型ビタミンD)は、カルシウムやリンの吸収に必要な栄養素で、クル病の原因の一つにはビタミンDの摂取不足があげられる。

 

 ビタミン類の欠乏症

(1)ビタミンA
 夜盲症や皮膚乾燥症、眼球乾燥症、

(2)ビタミンD
 骨や歯の成長障害、乳幼児ではクル病、成人では骨粗鬆症、骨軟化症など。

(3)ビタミンE
 溶血性貧血、血管障害など
 
(4)ビタミンK
 出血傾向、血液凝固遅延など

(5)ビタミンC
 壊血病、色素沈着など

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