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高尿酸血症・痛風と食事療法

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    高尿酸血症・痛風について

     痛風はプリン体の代謝異常による高尿酸血症を特徴とした、急性関節炎である。 
     痛風はかなり歴史の古い病気でレオナルド・ダ・ヴィンチやニュートン、ミケランジェロなど歴史上の数々の人物もこの病気に悩まされ、『贅沢病』とも言われていた。
     現在の日本において、痛風患者は現在でも全ての年代で増加傾向にあり、1995年と比べて2.1倍、1986年と比べると3.4倍*1となっている。その背景には食の欧米化や食べ過ぎ・飲みすぎなどがあると考えられている。


    高尿酸血症・痛風の原因
     体内には尿酸プールといって、尿酸を一定量貯めておく役割があり、成人男性ではおおよそ1200㎎の尿酸が蓄積されている。
     
     約700mg程度の尿酸は腎臓を通して尿として排泄されたり、便中に排泄される。
     尿酸はプリン体の最終代謝産物であり、このプリン体を含む食品を過剰に摂取することで血中の尿酸値が上昇する。
     高尿酸血症が原因によって3つの型に分けられ、「尿酸産生過剰型」「尿酸排泄低下型」「混合型」がある。
    高尿酸血症の診断
     尿酸値が7.0mg/dL以上で高尿酸血症とする。また、尿酸値が8.0㎎/dL以上の状態が続く場合は治療を行う。
     また、尿酸値の上昇は高尿酸血症や痛風だけでなく、慢性腎不全や骨髄腫、白血病、薬剤による上昇を表している場合もある。
     
    尿酸の基準値
     男 性:4.0~7.0mg/dL
     女 性:2.5~5.6mg/dL
    痛風の食事療法
     痛風の食事療法では厳密な食事制限はないが、尿酸値のコントロールのため適切なエネルギーの摂取やアルコールの適量摂取を心がけ、長期的な栄養管理とする。
     痛みは数日~一週間で消失し、痛みが去ると元の食生活に戻ってしまう場合が多いため注意する。
     ① 適切なエネルギー摂取による適正体重の維持
     ② 低プリン体食(一日400㎎以下)
     ③ アルコールの過剰摂取を避ける
     ④ 十分に水分を摂取する(一日2リットル以上)
     ⑤ 塩分を控えた食事
     表1.食品のプリン体含有量
    プリン体
    プリン体を多く含む食品の特徴としては、動物の内臓及び精巣や卵巣、干物などの乾燥した食品である。
    ビールと痛風の関係
     実際ビールには一缶(350㎎)当たり17㎎程度と他の食品と比べてそれほど多くプリン体が含まれているわけではない。しかし、痛風と聞くとビールを制限しなくてはならないというイメージが強いのではないか。
     この理由として、ビールがアルコール類の中でプリン体含有量が最も多いことが考えられる。その他のアルコール類である、焼酎にはプリン体は0mg、ワインでも100ml当たり0.4㎎しか含まれない。
     また、プリン体の含有量が少量でも日常的に多量に摂取していれば、もちろん血中の尿酸値は上昇する。
     痛風とうまく付き合っていくためには、まずどのような食品にプリン体が多く含まれているか知ることが第一である。
     特にプリン体を多く含む食品としては鶏レバーがあげられるが、鶏レバー100g当たりのプリン体量は約300㎎でこれはビール17缶分に相当する。 
     
     痛風は、食事の内容を見直すことで改善することができるため、どのような食品にプリン体が多く含まれているか、またどれくらい含まれているのかを知ることによって、うまく付き合っていきたい病気である。


    *1:http://www.tukaku.jp/wp-content/uploads/2013/06/tufu-GL2.pdf

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