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30-90 成人期に比較して高齢期に起こる変化に関する記述である。

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30-90 成人期に比較して高齢期に起こる変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)消化管機能は、亢進する。
(2)肺活量は、増加する。
(3)血管抵抗は、増大する。
(4)免疫機能は、亢進する。
(5)腎血流量は、増加する。

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(1)消化管機能は、低下する。
 高齢期には、胃粘膜が薄くなることによる胃液分泌の減少や、膵臓の線維化による膵液分泌量の減少、および膵臓から分泌される酵素の活性の低下。小腸筋肉層の委縮などによって、消化管の機能及び消化機能は低下する。これらは加齢に伴ってみられる。

(2)肺活量は、低下する。
 高齢期には、残気量の増加と肺活量の低下がみられる。残気量とは、最大呼気位で肺に残った空気の量のこと。肺活量とは、一回換気量に予備吸気量と予備呼気量を合わせたものである。

(3)血管抵抗は、増大する。
 高齢期では、動脈の弾力が低下することによる末梢血管抵抗の増大や、動脈硬化の進行がみられる。また、動脈硬化に伴って高血圧を引き起こす。

(4)免疫機能は、低下する。
 高齢期では、特にT細胞系リンパ球の機能低下がみられる。しかし、マクロファージや顆粒球による免疫機能の低下はあっても少しであることが多い。高齢期では、免疫機能の低下により自己免疫疾患や感染症、ガンなどに罹りやすい。

(5)腎血流量は、減少する。
 加齢に伴って、腎臓のネフロンの数は減少し、高齢期には成人期の半分以下にもなるといわれている。このような、ネフロンの減少に伴って腎血流量が減少する。

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