39-84 日本人の食事摂取基準(2020年版)におけるエネルギーに関する記述である。

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39-84 日本人の食事摂取基準(2020年版)におけるエネルギーに関する記述である。 最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ 成人の身体活動レベルの算出には、二重標識水法による総エネルギー消費量測定値が用いられた。

⑵ 小児におけるエネルギー摂取量の過不足の評価は、BMIで行う。

⑶ 目標とするBMIの範囲は、40歳と75歳で同じである。

⑷ 成人の推定エネルギー必要量(EER)の算定式は、安静時代謝量(kcal/日)× 身体活動レベルである。

⑸ 推定エネルギー必要量(EER)は、高齢者施設の自立した入所者には適用できない。

 

厚生労働省. 『第39回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2025) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001428960.pdf, (2025年7月1日閲覧)

解答・解説を見る

 

⑴ 成人の身体活動レベルの算出には、二重標識水法による総エネルギー消費量測定値が用いられた。

正しい。日本人の食事摂取基準(2020年版)では、成人の身体活動レベルの算出に、「二重標識水法(DLW法)」によるデータが用いられる。

 

⑵ 小児におけるエネルギー摂取量の過不足の評価は、〔 カウプ指数 または ローレル指数 〕で行う。

BMIは成人の体格指数として用いられる。乳児・幼児はカウプ指数学童にはローレル指数が用いられる。

 

⑶ 目標とするBMIの範囲は、40歳と75歳で〔 異なる 〕。

年齢区分ごとに目標とするBMIの範囲が設定されている。

18~49歳:18.524.9

50~64歳:20.024.9

65~74歳:21.524.9

75歳~ :21.524.9

高齢になるほど、下限値が高くなっていることに注目しておきたい。

 

⑷ 成人の推定エネルギー必要量(EER)の算定式は、〔 基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)×参照体重(kg)×身体活動レベル 〕である。

成人の推定エネルギー必要量(EER)の算定式は、「基礎代謝基準値(kcal/kg体重/)×参照体重(kg)×身体活動レベル」である。

※安静時代謝はMETs計算のときによく出てくる。

 

⑸ 推定エネルギー必要量(EER)は、高齢者施設の自立した入所者には〔 適用できる 〕。

高齢者施設で自立に近い状態で過ごしている入所者にも、推定エネルギー必要量(EER)が適用できる。

生活の大部分を座って過ごし、静的な活動が中心である場合は、身体活動レベルを適用して推定エネルギー必要量を算定することができる。

 

文責:アヒル(O)


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