それぞれの行動変容技法の解説
行動技法の種類(目標宣言、セルフモニタリング、行動契約、刺激統制法、オペラント強化法、ソーシャルスキルトレーニング、反応妨害法、認知再構成法、ソーシャルサポート)) – カコモンズ(旧 Nスタディ)
⑴ 自宅のテーブルの上に置いてある菓子を、片付けるように勧める。 〔 刺激統制 〕
刺激統制:行動のきっかけとなる刺激を変えることで、行動の頻度を調整する方法
・テーブルの上の菓子を片付ける(刺激を減らす)→菓子を食べないようにする
⑵ 入浴後に、ビールの代わりに無糖の炭酸水を飲むことを勧める。 〔 行動置換 〕
行動置換:欲求と両立しない行動に置換する方法
・欲求(ビールを飲みたい) → ビールを飲むのと両立しない行動(炭酸水を飲む)
⑶ 友人からの菓子のお裾分けを断る練習をするように勧める。 〔 ソーシャルスキルトレーニング 〕
ソーシャルスキルトレーニング:社会生活の中での上手な対人交流技術を身に付けることで、行動の頻度を調整する方法
ソーシャル:社会
スキル :技術 なのでイメージしやすい。
〇⑷ 健康管理アプリで、毎日の体重を入力することを勧める。 セルフモニタリング
正しい選択肢である。
セルフモニタリング:自らの行動を観察・記録し、それを客観的に評価することで望ましい行動へ変える方法
⑸ 菓子を食べ過ぎた時は、そのような日もあると自分に言い聞かせるように勧める。 〔 認知再構成 〕
認知再構成:行動変容を妨げる否定的・不適切な認識を改めて、合理的な考えに変える方法
1日菓子を食べ過ぎただけで「失敗した」と思い込むのは誤った認識であり、
「そんな日もあるからまた明日頑張ろう」と、行動に対する認知を変える。
※昨夜自習せずに寝てしまった。このままでは国試が・・・。と悩み落ち込む前に
「ゆっくり休めたんだから今日は頑張ろう!」と切り替えるのが大事。
ここを読んでいるあなたは頑張っている証拠です。
類似問題
35-103 菓子の摂取を減らすことが困難だと感じている女性社員に支援を行うことになった。
34-101 肥満を改善するための支援内容と行動変容技法の組合せである。
33-104 医師から禁酒を指示された肝臓病の患者である。
31-105 肥満の小学生の保護者を対象に行った、間食を減らすための対処法の支援と行動変容技法の組合せである。
30-105 減量中の中年女性の行動である。
30-106 減量のために禁酒を目的とした成人男性である。
27-108 体重コントロールを続ける上で必要な対処法の支援と、行動変容技法の組合せである。
29-112 食事療法中の人のストレスマネジメントと行動変容技法の組合せである。
文責:アヒル(O)