31-60 食品の栄養成分表示に関する記述である。

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31-60 食品の栄養成分表示に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1) 栄養成分の含有量は、1食分でも表示できる。
(2) 熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量の順に表示する。
(3) 数値が基準より小さい場合でも、「0」と表示することはできない。
(4) 「ひかえめ」は、「低い旨」の強調表示である。
(5) 「豊富」は、「高い旨」の強調表示である。

解答・解説を見る

(1) 栄養成分の含有量は、1食分でも表示できる。

 栄養成分の含有量の表示方法には、100g当たり、100ml当たりなどがあるが、一食分としての表示も可能である。

(2) 熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量の順に表示する。

 栄養表示基準制度により、①エネルギー(熱量)、②タンパク質、③脂質、④炭水化物、⑤食塩相当量 の順に表示すると定められている。この他のカルシウムや鉄、ビタミンなどの栄養素は⑤以降に表示する。従来は、ナトリウム含有量を記載していた。現在は、食塩が使用されていない場合に限りナトリウムを表示しなければならない。

 *ナトリウムからの食塩相当量の計算方法*
 食塩相当量(g)=ナトリウム量(mg)×2.54÷1000

(3) 数値が基準より小さい場合でも、「0」と表示することは可能である。

消費者庁「食品表示法に基づく 栄養成分表示のための ガイドライン」によれば、「食品表示基準では、主要栄養成分の含量が極めて少ない食品には、実際の含有量にかかわらず含量を 0 と 表示することを認めている。 そこで、表示値と分析値の許容差は 0(ゼロ)表示が認められるほど小さい場合、許容差の範囲を±20% より大きくし、0(ゼロ)表示可能な範囲内の許容差であれば良いことになっている。」とされている。

(4) 「ひかえめ」は、「低い旨」の強調表示である。

 ひかえめの表示が可能な食品 → 熱量、脂質、飽和脂肪酸、糖質、コレステロール、ナトリウム

 このほか、「低い旨」の表示として、「低」、「 少」、「ライト」、「ダイエット」などがある。

(5) 「豊富」は、「高い旨」の強調表示である。 

★捕捉★

 相対表示(低減された旨の表示や強化された旨の表示)には、基準値以上の絶対差と25%以上の相対差が必要である。


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