29-149 褥瘡の栄養管理に関する記述である。

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29-149 褥瘡の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)たんぱく質の摂取量は、推定平均必要量とする。
(2)BMIは、25kg/m2以上を目標とする。
(3)水分を制限する。
(4)血清アルブミン値をモニタリングする。
(5)ウエスト周囲長をモニタリングする。

解答・解説を見る

(1)たんぱく質は褥瘡による喪失や、褥瘡の修復も考慮して十分に摂取する。

(2)BMIの目標は25kg/m2では高い。
 BMI25kg/m2以上では肥満となる。肥満では体圧が大きく、褥瘡を悪化させる可能性がある。
 肥満だけでなく、痩せも褥瘡のリスクを高めるため、適正体重を目標とする。

(3)水分は制限しない。
 水分の摂取不足は皮膚の乾燥の原因となり、褥瘡の悪化につながるため、制限は必要ない。

(4)血清アルブミン値をモニタリングする。
 アルブミン値は栄養状態を反映する指標であるため、モニタリングが必要である。

(5)ウエスト周囲径のモニタリングは行わない。
 ウエスト周囲径は肥満の指標であるため、褥瘡の栄養管理ではあまり用いられない。
 


 褥瘡の栄養管理

 ● 褥瘡とは…圧迫による血流の悪化などによって皮膚やその下の組織が壊死した状態

 ● 褥瘡の栄養管理
   エネルギー:REE×AF×SF(1.2~1.5)
   たんぱく質:ステージ1~3では1.1~1.5g/kg、ステージ4以降は1.5g/kg
   その他:コラーゲン形成を助ける亜鉛やビタミンC、銅、アルギニン等も摂取する。


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