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応用栄養学
◆離乳とは?
離乳とは母乳又は育児ミルク等の乳汁栄養から幼児食に移行する過程を言う。
◆離乳の進め方
・離乳の進め方の目安としては、離乳開始1か月間は1日に1回与え、母乳又は育児ミルクも欲するままに与える。
・開始後1か月以降は1日に2回、母乳又は育児ミルク等は離乳食の後に与えるようにする。ミルクは1日3回を目安に、欲するままに与えてよい。
・生後9か月頃からは1日に3回で歯茎でかみつぶせる程度の固さのものを与える。食欲に応じて量を増やし、離乳食の後に母乳又は育児ミルクを与える。母乳や育児用ミルクは1日2回を目安とし、欲っするだけ与えてよい。
◆離乳の完了
離乳の完了とは、形のある食べ物をかみつぶすことができるようになり、エネルギーや栄養素の大部分が母乳や育児用ミルク以外の食べ物からとれるようになった状態である。
12~18か月頃が離乳完了の目安である。
なお、乳歯が生えそろうなど歯の発達によって、3歳頃には咀嚼機能を獲得する。
◆離乳のステージ
離乳の開始は生尾5~6か月を目安とし、いくつかの段階を踏んで離乳の完了を目指す。子どもの成長には個人差があるため、成長や発達の状況に注意しながら進めていく。
① 離乳初期(5~6か月)
哺乳反射の減弱が離乳開始の目安となる。1日1回1さじから始め、母乳や育児用ミルクは子供が欲しがるだけ与える。調理形態は滑らかにすりつぶした状態。
アレルギーの心配が少ないおかゆ(つぶしがゆ)から始めるとよい。慣れて来たらだんだんと食品の種類を増やしていく。
② 離乳中期(7~8か月)
離乳食を1日2回にし、食事のリズムを形成する。調理形態は舌でつぶせる固さ。
③ 離乳後期(9~11か月)
食事のリズムを大切に、1日3回食に進めていく。調理形態は歯茎でつぶせる固さとする。離乳食とは別に育児用ミルクや母乳は欲しがるだけ与える。
生後9か月以降は鉄が不足しやすいので注意する。
④ 離乳完了期(12~18か月)
食事のリズムを大切に、1日3回食とし、生活リズムを整える。手づかみ食べをしてみるなど、自分で食べてみてもよい。調理形態は歯茎で噛める固さ。
☆ 離乳が進むにつれて、卵は卵黄から全卵へ、魚は白身魚から赤身魚、青皮魚へと進めていく。
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