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高張性脱水と低張性脱水の違いは、「失われるナトリウム(Na+)と水の量の違い」による。
また、この両者のどちらでもないものが、ナトリウムと水が両方欠乏している等張性脱水である。
目次
高張性脱水
高張性脱水では、水分の欠乏のほうがナトリウムの欠乏よりも多い。
細胞外液の浸透圧の上昇がみられ、細胞外液、細胞内液ともに減少している。
症状として、のどの渇きが強く、尿量の減少などもみられる。
原因として、下痢や嘔吐、水分摂取不足および水分摂取不能があげられる。
低張性脱水
低張性脱水では、ナトリウムの欠乏のほうが水分の欠乏よりも多い。
原因として、大量に汗をかいた後に水だけを摂取することが挙げられる。
特に、細胞外液の減少が著明にみられる。
症状としては、吐き気、めまい、頭痛、立ちくらみなどの循環器症状や血圧低下がみられる。
水分出納
身体における、水分の摂取量と排泄量のバランスを水分出納という。
摂取
飲料水 1500ml
食物 800~1000ml
代謝水 200~300ml
合計 およそ2500ml
排泄
尿 1500ml
(内 不可避尿500ml、可避尿500~1000ml)
糞便 100~200ml
不感蒸泄 900ml
(内 肺から600ml、皮膚から300ml)
合計 およそ2500ml
水分不足への対応
水分が不足すると、脳下垂体後葉から抗利尿ホルモンであるバソプレシンが分泌され、腎尿細管の水分再吸収が促進される。
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