36-150 日本人の食事摂取基準(2020 年版)に基づいた集団の食事摂取状況の評価に関する記述である。
36-150 日本人の食事摂取基準(2020 年版)に基づいた集団の食事摂取状況の評価に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ エネルギー摂取の過不足の評価では、集団の BMI の平均値が目標とする範囲外にあるかを確認する。
⑵ 栄養素の摂取不足の評価では、摂取量が RDA を下回る者の割合を算出する。
⑶ 栄養素の摂取不足の評価では、摂取量が AI を下回る者の割合を算出する。
⑷ 栄養素の過剰摂取の評価では、摂取量が UL を上回る者の割合を算出する。
⑸ 生活習慣病の発症予防を目的とした評価では、集団の摂取量の平均値が DGの範囲外にあるかを確認する。
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⑴ エネルギー摂取量の過不足の評価には、
BMI の分布が目標とする範囲外にある者の割合を算出する。
⑵ 栄養素の摂取不足の評価では、
推定平均必要量を下回る者の割合を算出する。
RDA(推奨量)は、推定平均必要量を補助する目的で用いられる。
⑶ AI(目安量)は、推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に、ある性・年齢階級に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量である。 集団における摂取量の
中央値が目安量以上の場合は
不足者の割合は少ないと判断できるが、摂取量の中央値が目安量未満の場合には判断できない。
〇⑷ 栄養素の過剰摂取の評価では、摂取量が UL(耐上限量) を上回る者の割合を算出する。
⑸ 生活習慣病の発症予防を目的とした評価では、摂取量の分布から、
目標量の範囲を逸脱する者の割合を算出する。
DG(目標量)は、生活習慣病の発症予防を目的とした評価に用いる。
略称一覧
- 推定平均必要量(estimated average requirement: EAR)
- 推奨量(recommended dietary allowance: RDA)
- 目安量(adequate intake: AI)
- 目標量(tentative dietary goal for preventing life-style related diseases: DG)
- 上限量(tolerable upper intake level: UL)
参考
厚生労働省, 日本人の食事摂取基準2020年版.