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27-134 62歳、女性、主婦。身長160cm、体重68kg(標準体重56kg)、BMI 26.6 kg/m2。 HbA1c (JDS) 7.1%、HbA1c (NGSP) 7.5%、空腹時血糖値150 mg/dL、血清クレアチニン値0.7 mg/dL、微量アルブミン尿(-)、血圧150/98 mmHgであった。

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27-134 62歳、女性、主婦。身長160cm、体重68kg(標準体重56kg)、BMI 26.6 kg/m2。 HbA1c (JDS) 7.1%、HbA1c (NGSP) 7.5%、空腹時血糖値150 mg/dL、血清クレアチニン値0.7 mg/dL、微量アルブミン尿(-)、血圧150/98 mmHgであった。この患者の栄養基準の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
    エネルギー      たんぱく質       食塩
     (kcal/日) (g/kg標準体重/日)   (g/日)
(1)  1,800————–1.0~1.2————7.5
(2)  1,800————–1.0~1.2————5.0
(3)  1,400—————-0.8—————5.0
(4)  1,400————–1.0~1.2————5.0
(5)  1,000—————-0.8—————7.5

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(1)  1,800————–1.0~1.2————7.5
(2)  1,800————–1.0~1.2————5.0
(3)  1,400—————-0.8—————5.0
(4)  1,400————–1.0~1.2————5.0
(5)  1,000—————-0.8—————7.5


<アセスメント>

・BMI26.6:肥満(1度)
HbA1c:7.5%高値(基準値は4.6~6.2%:NGSP値)
・空腹時血糖値150㎎/dL:高値(126㎎/dL以上で糖尿病型)
・血清クレアチニン値0.7 mg/dL:正常(基準値は女性で0.5~1.0mg/dL)
・高血圧である。

⇒この女性は血糖値、HbA1cともに糖尿病型であり、『糖尿病』である

⇒クレアチニン値が正常であるため、腎機能は比較的保たれている可能性が高い。(糖尿病腎症への注意)

肥満や高血圧であることから、食塩の摂取量やエネルギー量に注意する。

<糖尿病の食事療法の基本>
 ①規則正しい食習慣の確立
 ②適正な摂取エネルギー量の維持
 ③栄養バランスの良い食事


(1)はエネルギー量や食塩の量が適切ではない。(多い)

◆エネルギー量
 標準体重56kg×25~30(軽労作)=1400~1680kcal
 (通常は女性では1200~1800kcalの範囲とする。しかし、この患者の場合BMIが高いため、1800よりももう少し低いエネルギー量でも良いのではないかと考えられる。)
◆塩分
 高血圧を合併している場合は、一日6g未満が推奨されている。

(2)エネルギー量が多い。

(3)タンパク質が足りない。

◆タンパク質
 タンパク質の栄養基準は、成人であれば標準体重×1.0~1.2とする。

(5)エネルギーとタンパク質の不足、食塩の量は多い。


糖尿病患者では高血圧になりやすい。
標準体重⇒身長(m)×身長(m)×22

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