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目次
自己効力感とは?
自己効力感(セルフエフィカシー;Self-efficacy)とは、予想される状況に対処するために必要な一連の行動をどれだけうまく実行できるかという個人的な判断。
自己効力感に影響を与える要因
自己効力感に影響を与える要因には、以下の4つがあり、
様々な要因によって自己効力感は上がったり、下がったりする。
達成体験(Enactive attainment)
達成体験は、自己効力感を影響する要因として最も重要である。何かを達成したり成功したりした体験によって自己効力感は高められ、失敗は自己効力感を下げる。
例:野菜が大嫌いだったけど、にんじんだけ食べれるようになった。⇒ 他の野菜も食べられるかもしれない!と感じる。
代理体験(Vicarious experience)
代理体験とは、「彼らができるなら、私もできる!」と感じること。他人が成功している様子を見ることで、自己効力感が高まる。逆に、他人が失敗している様子を見ると、自己効力感は下がる。
例:いつも一緒に勉強をしていた友人が、英検1級に合格した。 ⇒ あの子にできるなら自分にもできるかもしれない!と感じる。
言語的説得(Social persuasion)
言語的説得とは、誰かから直接的に褒められたり、貶されりたりすること。ほめられると自己効力感は高まり、貶されると自己効力感は低くなる。
例:教師から「君ならできる!」と言われた ⇒ 自己効力感は高まる。
家族から「あなたにはできないから諦めた方が良い。」と言われた。 ⇒ 自己効力感は下がる。
生理的・情緒的高揚(Physiological factors)
自分自身の身体の生理的・情緒的反応が自己効力感に影響を与えること。人はストレスを感じると腹痛、頭痛、吐き気などの不調が表れることがある。例えば、初対面の人と話すときに緊張して腹痛となると、それが自分ができないことの徴候として感じてしまい、自己効力感の低下につながる。
例:就職の面接で、緊張してお腹が痛い ⇒ 面接はうまくいかないかもしれないと感じる。
関連する過去問題を解いてみよう!
33-105 減量中の中年女性への栄養教育である。間食を減らすことへの自己効力感を高める技法である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1)間食でよく食べる食品の、エネルギー量について説明する。
(2)間食の頻度と量を記録してもらい、間食を減らせた日を確認し合う。
(3)間食を食べ過ぎてしまった状況を思い起こしてもらい、対処方法を一緒に考える。
(4)間食で食べたくなる食品は、買い置きしないよう提案する。
27-113 児童の「朝食を食べる」ことに関する自己効力感(セルフ・エフィカシー)をアセスメントするための質問である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) 朝食には何を食べていますか。
(2) 自分の朝食の準備ができますか。
(3) 自分の朝食の栄養バランスを判断できますか。
(4) 寝坊しても朝食を食べて行くことができますか。
(5) 家族は毎日朝食を食べていますか。
28-109 朝食欠食者の行動変容に関して、自己効力感を把握するための質問である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) 朝食を食べることは、健康に役立つと思いますか。
(2) 自分の朝食に関する問題点がわかりますか。
(3) 朝食内容の記録は、できるようになりましたか.
(4) 朝食を食べるという目標は、実行できそうですか。
(5) 朝食を食べることに対し、家族は協力的ですか。
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