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37-7 身体活動に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

⑴ 身体活動の増加は、大腸がんの発症リスクを低減する。

⑵ 国民健康・栄養調査によると、20 歳以上の 1 日の歩数の平均値は、男女とも平成 22 年以降 8,000 歩を超えている。

⑶ 国民健康・栄養調査では、運動習慣のある者の定義を「 1 回 60 分以上の運動を週 4 回以上実施し、 1 年以上継続している者」としている。

⑷ 「健康づくりのための身体活動基準 2013」では、18 歳未満に対して、世代共通の方向性に加えて、定量的な身体活動の基準が定められている。

⑸ 身体活動の強度の指標として用いられるメッツ(METs)は、身体活動時のエネルギー消費量を基礎代謝量で除した値である。

問題引用元:厚生労働省. 『第37回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2023) . https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001063776.pdf, (2023年3月4日閲覧)

解答・解説を見る

⑴ 身体活動の増加は、大腸がんの発症リスクを低減する¹。

⑵ 国民健康・栄養調査によると、20 歳以上の 1 日の歩数の平均値は、男女とも平成 22 年以降 8,000 歩を下回っている

1日当たりの平均歩数の年次推移(20歳以上)

画像引用元:公益財団法人 生命保険文化センター.「1日当たりの歩数はどれくらい?」.https://www.jili.or.jp/lifeplan/rich/1255.html(2023-3-4閲覧)

国民健康・栄養調査によると、令和元年度における20 歳以上の 1 日の歩数の平均値は、男性6,793歩、女性5,832歩であった。男女とも平成 22 年以降 8,000 歩を超えた年はない。

⑶ 国民健康・栄養調査では、運動習慣のある者の定義を「1回 30 分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している者。 」としている²。

⑷ 「健康づくりのための身体活動基準 2013」では、18~64歳、65歳以上に対して、世代共通の方向性に加えて、定量的な身体活動の基準(今より身体活動を少しでも増やす、運動習慣をもつ ようにする)が定められている²。

18歳未満に対しては、定量的な身体活動の基準は定められていない。

⑸ 身体活動の強度の指標として用いられるメッツ(METs)は、身体活動におけるエネルギー消費量を安静時代謝量で除したものである³。

基礎代謝量を用いて算出されるのは身体活動レベル(PAL)である(1日のエネルギー消費量を基礎代謝量で除したもの)。

参考文献

  1. Pham, Ngoc Minh et al. “Physical activity and colorectal cancer risk: an evaluation based on a systematic review of epidemiologic evidence among the Japanese population.” Japanese journal of clinical oncology vol. 42,1 (2012): 2-13. doi:10.1093/jjco/hyr160
  2. 厚生労働省.「令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要」.2020.
  3. 厚生労働省.「健康づくりのための身体活動基準 2013 (概要)」.2013.

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