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32-77 脂質の体内代謝と臓器間輸送に関する記述である。

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    32-77 脂質の体内代謝と臓器間輸送に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

    (1)ホルモン感受性リパーゼは、食後に活性化される。
    (2)カイロミクロンは、門脈経由で肝臓に運ばれる。
    (3)リポたんぱく質は、粒子の外側に疎水成分をもつ。
    (4)LDLの主なアポたんぱく質は、アポA1である。
    (5)ケトン体は、脳でエネルギー源として利用される。

    解答・解説を見る
    (1)ホルモン感受性リパーゼは、空腹時に活性化する。

     ●ホルモン感受性リパーゼは空腹時に活性化し、脂肪組織中のトリアシルグリセロールを遊離脂肪酸とグリセロールに分解する。(グリセロールは、糖新生の材料になる。)
     ●ホルモン感受性リパーゼは、インスリンによって分泌が抑制し、アドレナリンにより分泌が促進する。

     食後に活性化されるのは、リポタンパク質リパーゼである。リポタンパク質リパーゼはキロミクロンやVLDLなどのリポタンパク質中に含まれるトリアシルグリセロールを分解し、脂肪組織への貯蔵を促す。

    (2)カイロミクロンレムナントは、門脈経由で肝臓に運ばれる。

     カイロミクロンについて
     ●役割は、食事中の脂質を全身へ運搬する。
     ●小腸で生成され、主な構成成分はトリグリセリドである。

    (3)リポたんぱく質は、粒子の内側に疎水成分をもち、外側に親水成分をもつ。

    (4)HDLの主なアポたんぱく質は、アポA1である。

    (5)ケトン体は、脳でエネルギー源として利用される。

     ●ケトン体とは、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸)、アセトンの総称である。
    ●脳のエネルギー源は、主にグルコースであるが、空腹時などはケトン体が利用される。

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