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30-111 ロコモティブシンドローム予防を目的として行う、骨粗鬆症健診受診者を対象とした栄養教育プログラムの評価と、評価の種類の組み合わせである。

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30-111 ロコモティブシンドローム予防を目的として行う、骨粗鬆症健診受診者を対象とした栄養教育プログラムの評価と、評価の種類の組み合わせである。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)健診結果から学習者を決定した方法が適切だったかを確認した―経過評価
(2)プログラムの参加率が低かったため、途中から開始時刻を変更した。―結果評価
(3)学習者が記録した毎日の歩数で、行動の実行を確認した。―影響評価
(4)学習者の日常生活動作の改善を確認した。―形成的評価
(5)学習者が書いた感想で、講義内容の理解度を確認した。―企画評価

解答・解説を見る

(1)健診結果から学習者を決定した方法が適切だったかを確認した
 ⇒学習者選定の方法による健診結果への影響を見ていることから、影響評価であると考えられる。

(2)プログラムの参加率が低かったため、途中から開始時刻を変更した。
 ⇒栄養教育の実施途中に行われる評価であるため、形式的評価であると考えられる。

(3)学習者が記録した毎日の歩数で、行動の実行を確認した。―影響評価

(4)学習者の日常生活動作の改善を確認した。
 ⇒学習者への影響に関する評価であるため影響評価であると考えられる。

(5)学習者が書いた感想で、講義内容の理解度を確認した。
 ⇒総括的評価であると考えられる。

 


■栄養教育における評価について

(1)企画評価…栄養教育の企画に関する評価
 (例)
 ・プログラムに競技者との連携が含まれていたか
 ・評価指標が設定されているか?

(2)経過評価…教育実施に関する過程評価と学習者の習得状況に関する形成の評価を合わせたもの。
 (例)
 ・計画通りに実施されたか。
 ・仕事が忙しく、個人面接にこなかった。

(3)影響評価…学習者の健康状況およびQOLに良い影響を与えたかなどの個別の評価
 (例)
 ・選手の食事と競技に関する知識が増えたか。
 ・選手の乳製品の摂取量は増加したか。
 ・缶ビールのサイズが500mlから350mlになった。

(4)結果評価…目標である、学習者のQOLや栄養・健康状態が改善されたか、プログラム目標に関する評価
 (例)
 ・健康診断の結果、肝臓機能の改善か見られたか
 ・選手の1年後の骨密度が増加したか

(5)総合評価…企画評価、影響評価、経過評価、結果評価を総合的に評価

(6)経済的評価…費用効果分析・費用効用分析・費用便益分析の3つがある。栄養教育プログラム内容の効果とかかった費用に関連する評価。

★注意
 第30回からは、ガイドラインの変更により形式的評価と総括的評価についても問われた。
 形式的評価とは、栄養教育の実施途中に行われる評価である。
 総括的評価は、栄養教育が終了した時点で行われる評価で、把握したニーズの適切性、教育内容や目的に関する関係性の共通理解の程度など。

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