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30-106 減量のために禁酒を目的とした成人男性である。

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30-106 減量のために禁酒を目的とした成人男性である。宴席に誘われてお酒を飲んでしまい、失敗したと思い込んでいる。行動変容技法のうち、認知再構成を用いた管理栄養士の支援である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)禁酒の効果を、改めて説明する。
(2)お酒を飲んだ時の状況を確認する。
(3)どれくらいの量を飲んだのかを詳しく聞き取る。
(4)1回くらいなら、あまり気にしなくてもよいと話す。
(5)宴席に誘われた時の断り方を練習する。

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正しいのは(4)1回くらいなら、あまり気にしなくてもよいと話す。

(4)では、宴会に誘われその日お酒を飲んでしまっただけで失敗したと思いこむのは『誤った認知』である。
失敗と思いこむことにより、禁酒や減量を諦めてしまうなど悪い影響が考えられるが、「1回くらいなら、あまり気にしなくてもよい」と話すことで、正しい認知に修正することができると考えられる。

■認知再構成とは?…誤った認知を適正な認知に修正すること。
 

 

(1)禁酒の効果を、改めて説明する。
 ⇒禁酒の効果=メリットであることから、『意思決定バランス』であると考えられる。

(2)お酒を飲んだ時の状況を確認する。
 ⇒状況を確認するだけでは行動変容にはつながらない。しかし、宴席でお酒を飲んでしまった時の状況を確認することで、どうやったらお酒を上手に断ることができたのか考え、実行することができれば、『ソーシャルスキルトレーニング』といえる。

(3)どれくらいの量を飲んだのかを詳しく聞き取る。
 ⇒詳しく聞き取るだけでは、行動変容が起こるとは言えない。どれくらいの量飲んだのかを詳しく聞き取ったうえで、お酒の具体的なカロリーなどの知識を提供し、減量における禁酒のメリットやデメリットを対象者が知ることができれば『意思決定バランス』による行動変容につながると考えられる。

(4)1回くらいなら、あまり気にしなくてもよいと話す。

(5)宴席に誘われた時の断り方を練習する。
 ⇒『ソーシャルスキルトレーニング』

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