★ポイント★
静的栄養アセスメントと動的栄養アセスメントの違いを理解しましょう!
(1) 上腕三頭筋面積は、筋肉量を反映し体たんぱく質栄養状態の指標となります。上腕筋囲(AMC)2÷4πで求めることができます。上腕三頭筋面積は、長期間の栄養状態を見るため静的栄養アセスメントに用いられます。
★静的栄養アセスメントは、ある時点での栄養状態を示し、スクリーニングなどに用いられます。
★動的栄養アセスメントは、一定期間の栄養状態をみることで、栄養状態のモニタリングをすることができます。
〇(2) 血清トランスサイレチンは、半減期の短い血清タンパク質である「RTP」の一つで、短期間の栄養状態を反映するため動的栄養アセスメントに用いられます。半減期が短いことで栄養状態の変化をより詳しくみることができます。
★ほかの動的栄養アセスメントの指標として、CRP(=炎症の指標)、窒素出納値などがあります。
(3) 血清セルロプラスミンは、栄養アセスメントの指標としてはあまり用いられない。
(4) 血清アルブミンは、長期間のタンパク質栄養状態を反映する。静的栄養アセスメントの指標の一つである。
(5) 末梢血総リンパ球数は、免疫能の指標の一つであり、栄養不良などによって低下する。