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スクリーニングとその精度の計算方法(敏感度、特異度、陽性反応的中度、陰性反応的中度)

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    スクリーニング検査の精度を判定する指標として、敏感度、特異度、陽性反応的中度、陰性反応的中度などがある。

     

    スクリーニングとは

    スクリーニングとは、一言でいってしまえば「疾病のふるいわけ」である。

    健康と思われる人々を対象に実施し、隠れた疾病や疾病にかかる前の状態の者を見つけ出し、早期治療につなげることで、疾病発生および疾病の悪化を防ぐためのもの。

     

    例えば、日本で行われているスクリーニング検査として、

    がん検診(子宮頸がん、乳がん、肺がん、大腸がんなど)、新生児マススクリーニング検査などがある。

     

     

     

    〔 例 : 乳がん検診 〕

    「乳がん検診をしてみましょう」

              

              

    スクリーニング(乳房エコー)の結果…

    20人中2人に乳房に腫瘍があることがわかりました。

              

              

     

     

     

     

     

    スクリーニング検査はあくまで「その疾病を持つ者をふるいわけること」が目的であり、

    スクリーニング検査で陽性だからといって、疾病の診断がされるわけではない。

     

     

    なぜなら、

    実際は疾病有りでも、スクリーニング検査で誤って陰性と判定されたり、

    実際は疾病無しでも、スクリーニング検査で誤って陽性と判定されることがあるためである。

     

    つまり、

    疾病の診断には、より詳しい検査(精密検査)が必要である。

     

     

    日本では、様々なスクリーニング検査が行われているが、

    スクリーニング検査の種類によって精度は異なる。

     

     

    このようなスクリーニング検査の精度を調べるための方法として、

    特異度、敏感度、陽性反応的中度、陰性反応的中度などが計算される。

     

     

     

    特異度、敏感度、陽性反応的中度、陰性反応的中度の計算の仕方

     

    まず、

    スクリーニング検査の結果を以下のような表にしてみる。

     

    疾病
    あり なし
    検査 陽性 A B
    陰性 C D

     

     

     

    では、早速それぞれの計算方法をみていきましょう。

     

    敏感度

    疾病
    あり なし
    検査 陽性 A B
    陰性 C D

    敏感度は、ある疾病を持つ者のうち、検査で陽性となった者の割合

     

    〔計算の仕方〕

    A/(A+C)で求められる。

    疾病あり検査陽性/(疾病あり検査陽性疾病あり検査陰性

     

     

    特異度

    疾病
    あり なし
    検査 陽性 A B
    陰性 C D

    特異度は、ある疾病を持たない者のうち、検査で陰性となった者の割合

     

    〔計算の仕方〕

    D/(B+D)で求められる。

    疾病なし検査陰性/(疾病なし検査陽性疾病なし検査陰性

     

     

     

    陽性反応的中度

    疾病
    あり なし
    検査 陽性 A B
    陰性 C D

    陽性反応的中度は、検査で陽性となった者のうち、実際に疾病を有していた者の割合。

     

    〔計算の仕方〕

    A/(A+B)で求められる。

    疾病あり検査陽性/(疾病あり検査陽性疾病あり検査陰性

     

     

     

    陰性反応的中度

    疾病
    あり なし
    検査 陽性 A B
    陰性 C D

    陰性反応的中度は、検査で陰性となった者のうち、実際に疾病が無かった者の割合。

     

    〔計算の仕方〕

    D/(C+D)で求められる。

    疾病なし検査陰性/(疾病あり検査陰性疾病なし検査陰性

     

     

     

    練習問題(管理栄養士国家試験より)

     

    管理栄養士国家試験で出題された、スクリーニングに関する問題です。

     

    33-5 疾病のスクリーニングに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

    (1)ROC曲線は、縦軸を敏感度、横軸を特異度として描く。
    (2)偽陽性率は、敏感度を高くすれば低くなる。
    (3)敏感度と特異度が一定の場合、陽性反応的中度は、有病率が高くなると低くなる。
    (4)スクリーニング検査は、有病率が高い疾病に適している。
    (5)スクリーニングは、疾病の診断を目的とする。

     

     

    24-8 疾病Aのスクリーニング検査に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。

    a 特異度は、真に疾病Aを有する人のうち、検査陽性になる人の割合である。
    b 敏感度は、検査陽性になった人のうち、真に疾病Aを有する人の割合である。
    c ROC曲線は、縦軸を敏感度、横軸を偽陽性率として描く。
    d 陽性反応的中度は、対象集団における疾病Aの有病率によって変わる。
    (1) aとb  (2) aとc  (3) aとd  (4) bとc  (5) cとd

     

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