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糖尿病患者さんが1日に必要なエネルギー摂取量は、何kcal(キロカロリー)?

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糖尿病患者さんが1日に必要なエネルギー摂取量の基本的な計算の仕方

 

糖尿病患者さんが、一日に必要なエネルギーの量は、性別、年齢、体重、普段の動く量などによって変わりますが、

基本的な目安としては、

目標体重×エネルギー係数

で計算することができます。

 

目標体重の計算の仕方

目標体重は、年齢によって異なります。

目標体重を計算するには、身長と身長をかけた数字に、65歳未満であれば22を、65歳以上であれば22~25をかけます。

表1.目標体重

65歳未満 身長(m)×身長(m)×22
65~74歳 身長(m)×身長(m)×22~25
75歳以上 身長(m)×身長(m)×22~25

 

 

エネルギー係数

エネルギー係数は、普段の動く量によって異なります。

表2.エネルギー係数

軽い労作 座っていることが多い 25~30kcal
普通の労作 座っていることが多いが、通勤や家事、軽い運動をする 30~35kcal
重い労作 力仕事や活発な運動をする習慣がある 35~ kcal

 

計算の例

身長が160cmの40歳、男性で、仕事はデスクワーク中心、通勤は車でほとんど歩かない人の場合。

[計算の手順]

①目標体重を計算する

身長は160cmなので、メートル(m)に直すと1.6(m)

1.6×1.6×22=56.32

②エネルギー係数を確認する

仕事がデスクワーク中心で、通勤でもほとんど歩かない方なので、

 

軽い労作 座っていることが多い 25~30kcal

 

が該当する。

 

①、②の数字を使って必要なエネルギー摂取量を計算すると

 

56.32×25~30=1408~1689kcal

 

一日に必要なエネルギー摂取量は、1408~1689kcal

となる。

 

 

注意点:

この記事の計算方法は、あくまで参考程度にご覧ください。

エネルギー摂取量の目安は、個人の体格や病態によっても変わりますので、

まずは、主治医の指示に従っていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

 

参考文献

1.日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2020-2021」

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