39-83 日本人の食事摂取基準(2020年版)における基本的事項に関する記述である。

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39-83 日本人の食事摂取基準(2020年版)における基本的事項に関する記述である。 最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ DGの設定で対象とした生活習慣病の1つに、COPDがある。

⑵ DGには、エビデンスレベルが付されている。

⑶ 単糖は、AIが設定されている。

⑷ 参照体位は、性・年齢区分別の望ましい体位である。

⑸ 習慣的な摂取を把握するための期間は、3日間程度とされている。

 

厚生労働省. 『第39回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2025) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001428960.pdf, (2025年7月1日閲覧)

解答・解説を見る

日本人の食事摂取基準2020年版に即して解説する。

なお第40回の国家試験からは日本人の食事摂取基準2025年版が出題範囲になる可能性が高い。

※2025年の変更点を調べて覚える時間があったら、
食事摂取基準以外の「不変な箇所」を固める方が効率がいいので
各自どこに力を入れるかは気をつけてほしい。

 

⑴ DGの設定で対象とした生活習慣病の1つに、〔 COPDは含まれていない

日本人の食事摂取基準(2020年版)において、

DG(目標量)の設定で対象とした生活習慣病は、

高血圧脂質異常症糖尿病慢性腎臓病(CKD)である。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は含まれていない。

 

⑵ DGには、エビデンスレベルが付されている。

日本人の食事摂取基準(2020年版)では、目標量(DG)に限ってエビデンスレベルが付されている

これは、各目標量の科学的根拠の強さを示すものである。

 

⑶ 単糖は、AIが〔 設定されていない 〕。

単糖類や二糖類などの糖類に関して、AIどころか、EARなど5つの指標の

いずれも設定されていない

 

⑷ 参照体位は、性・年齢区分別の〔 平均的な体位 〕である。

参照体位は、性・年齢区分別の日本人の平均的な体位(身長と体重)を示すものであり、

望ましい体位を示すものではない

性別や年齢ごとに平均的な日本人の体型を想定して、食事摂取基準が策定されている。

 

⑸ 習慣的な摂取を把握するための期間は、〔 1か月間程度 〕とされている。

日本人の食事摂取基準の基本的事項では、

習慣的な摂取を把握するため、または、管理するために要する期間は、

おおむね「1か月間程度」と考えられている。日々の摂取量には変動があるため、3日間程度では不十分である。

 

文責:アヒル(O)


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