日本人の食事摂取基準2020年版に即して解説する。
なお第40回の国家試験からは日本人の食事摂取基準2025年版が出題範囲になる可能性が高い。
※2025年の変更点を調べて覚える時間があったら、
食事摂取基準以外の「不変な箇所」を固める方が効率がいいので
各自どこに力を入れるかは気をつけてほしい。
⑴ DGの設定で対象とした生活習慣病の1つに、〔 COPDは含まれていない 〕。
日本人の食事摂取基準(2020年版)において、
DG(目標量)の設定で対象とした生活習慣病は、
高血圧、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病(CKD)である。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は含まれていない。
〇⑵ DGには、エビデンスレベルが付されている。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、目標量(DG)に限ってエビデンスレベルが付されている。
これは、各目標量の科学的根拠の強さを示すものである。
⑶ 単糖は、AIが〔 設定されていない 〕。
単糖類や二糖類などの糖類に関して、AIどころか、EARなど5つの指標の
いずれも設定されていない。
⑷ 参照体位は、性・年齢区分別の〔 平均的な体位 〕である。
参照体位は、性・年齢区分別の日本人の平均的な体位(身長と体重)を示すものであり、
望ましい体位を示すものではない。
性別や年齢ごとに平均的な日本人の体型を想定して、食事摂取基準が策定されている。
⑸ 習慣的な摂取を把握するための期間は、〔 1か月間程度 〕とされている。
日本人の食事摂取基準の基本的事項では、
習慣的な摂取を把握するため、または、管理するために要する期間は、
おおむね「1か月間程度」と考えられている。日々の摂取量には変動があるため、3日間程度では不十分である。
文責:アヒル(O)