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30-72 栄養素の吸収と体内動態に関する記述である。

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    30-72 栄養素の吸収と体内動態に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

    (1)グルコースとフルクトースの刷子縁膜の輸送担体(輸送体)は同一である。
    (2)小腸上皮細胞内で、再合成されたトリアシルグリセロールは、その細胞内でLDLを形成する。
    (3)小腸上皮細胞に吸収された中鎖脂肪酸は、リンパ管を経て全身に運ばれる。
    (4)3価の鉄(Fe3+)は、2価の鉄(Fe2+)に還元されて吸収される。
    (5)葉酸は、ポリグルタミン酸型として吸収される。

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    (1)グルコースとフルクトースの刷子縁膜の輸送担体(輸送体)は別々である。
     フルクトースは促進拡散型のGLUT5によって細胞内に取り込まれる。
     グルコースは、SGLT1を介してNaと共輸送されて細胞内に移行する。

    (2)小腸上皮細胞内で、再合成されたトリアシルグリセロールは、その細胞内でキロミクロンを形成する。LDLは形成されない。
     ※トリアシルグリセロールはトリグリセリドともいわれる。グリセロールと3分子の脂肪酸がエステル結合で結合した物質である。中性脂肪の一つ。
     ※LDL…主にコレステロールからなる血清リポタンパク質である。VLDLがリポ蛋白リパーゼなどの作用を受けることによって作られる。
     ※キロミクロン…主に中性脂肪からなる血清リポタンパク質である。小腸で作られる。
     

    (3)小腸上皮細胞に吸収された中鎖脂肪酸は、門脈を経て肝臓に運ばれる。

    (4)3価の鉄(Fe3+)は、2価の鉄(Fe2+)に還元されて吸収される。

    (5)葉酸は、モノグルタミン酸型として吸収される。
     ※食品中の葉酸の大半はポリグルタミン酸型で存在しているが、小腸においてプテロイルポリグルタミン酸ヒドロラーゼ(コンジュガーゼ)の作用を受けてモノグルタミン酸型となってから吸収される。

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