正しいのは〇(2)ビタミンD
解説
血清リン低値と長管骨の骨端線拡大などは、クル病でみられる症状である。
クル病の原因には、ビタミンD摂取不足、紫外線照射不足によるビタミンDの合成障害、リンの不足、腎尿細管障害などがあり、正しいのは(2)となる。
クル病ではビタミンD欠乏によるカルシウム、リンの不足によって、骨塩量が減少する。また、骨質には異常が無いのも特徴である。また、クル病は成人においては骨軟化症と呼ばれている。
クル病とビタミンDの関係
ビタミンD(活性型ビタミンD)は、カルシウムやリンの吸収に必要な栄養素で、クル病の原因の一つにはビタミンDの摂取不足があげられる。
ビタミン類の欠乏症
(1)ビタミンA
夜盲症や皮膚乾燥症、眼球乾燥症、
(2)ビタミンD
骨や歯の成長障害、乳幼児ではクル病、成人では骨粗鬆症、骨軟化症など。
(3)ビタミンE
溶血性貧血、血管障害など
(4)ビタミンK
出血傾向、血液凝固遅延など
(5)ビタミンC
壊血病、色素沈着など