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29-79 食物繊維・難消化性糖質の生理的効果である。

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29-79 食物繊維・難消化性糖質の生理的効果である。誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)難う蝕性
(2)食後の血糖値上昇抑制
(3)大腸の蠕動運動抑制
(4)腸内細菌叢改善
(5)短鎖脂肪酸の生成

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(1)難う蝕性
 う蝕とは、虫歯のことである。特に不溶性食物繊維を多く含む食品は、噛む回数が多くなりやすいことや、唾液分泌の増加などにより虫歯の予防にもなるといわれている。

(2)食後の血糖値上昇抑制
 食物繊維の中でも、特に水溶性食物繊維は食物の消化管内の移動や消化ををゆっくりにする働きがあり、食後の血糖値上昇を抑制することができる。

(3)大腸の蠕動運動促進
 特に、不溶性食物繊維は大腸の蠕動運動を促進し、便の排泄を促す働きがある。水溶性食物繊維は、水分や余分な物質を吸収し、便のかさを増やすことでスムーズな排便を促します。

(4)腸内細菌叢改善
 ビフィズス菌や、乳酸菌などが食物繊維を栄養源として利用することができるため、食物繊維の摂取によってこれらの菌が増える。これによって、腸内細菌叢は改善されると考えられている。また、ビフィズス菌や乳酸菌などの腸内細菌は、短鎖脂肪酸を生成することも知られており、短鎖脂肪酸の抗炎症作用や潰瘍性大腸炎に対する効果にも注目されている。

(5)短鎖脂肪酸の生成
 (4)の解説の通り、食物繊維の摂取によって腸内細菌叢が改善されるだけでなく、その腸内細菌が短鎖脂肪酸を生成する。

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