コンテンツへスキップ

スポンサーリンク


25-39 心不全に関する記述である。正しいのはどれか。

(1)甲状腺機能低下症では高拍出性心不全を呈す
(2)血漿BNP(brain natriuretic peptide)濃度は低下する
(3)左心不全ではレニン分泌が低下する
(4)心不全では肺水腫が起こる
(5)左心不全では心拍出量が減少する

解答・解説を見る

(1)甲状腺機能亢進症では高拍出性心不全を呈す。また、甲状腺機能低下症では、低拍出性心不全を呈す。

(2)血漿BNP(brain natriuretic peptide)濃度は増加する
 ⇒血漿BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)は、血管拡張作用やとナトリウム利尿作用をもつホルモンで、主として心室の負荷により分泌が亢進する。
(慢性心不全治療ガイドライン⦅2010年改訂版⦆より)

(3)左心不全ではレニン分泌が増加する
 ⇒レニンは腎臓、傍糸球体細胞から分泌されるタンパク質分解酵素で、アンギオテンシノーゲンを加水分解してアンギオテンシンとする働きがあり、血圧を上昇させる。左心不全では、心拍出量が減少して血圧が低下するため血圧を上昇させようとしてレニンの分泌は増加する。

(4)左心不全では肺水腫が起こる。
 ⇒肺水腫が起こる機序は、まず左心不全によって全身への血液の循環量が減ると、左房や肺へ血液がうっ滞することで肺毛細血管の内圧が上昇することによって血管外へ水分が漏出し、肺うっ血を起こす。また、さらに水分が肺胞内へ漏出すると肺水腫となる。

(5)左心不全では心拍出量が減少する

 

スポンサーリンク


関連記事