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~呼吸器疾患~
1.COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは?
2.CAP、HAPとは?
3.気管支喘息の機序や診断方法、治療方法は?
COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは、慢性気管支炎と肺気腫を合わせたもので、一秒率の低下によって診断することができる。
努力性呼吸によって呼吸でのエネルギー消費が増加したり、安静時代謝量の増加、筋タンパク質の崩壊、食事が十分に摂取できないなどの要因が加わり栄養状態の低下がみられる。
※一秒率とは…1秒量を努力肺活量で割った数字。一秒率が70%未満でCOPDと診断される。病院では一秒率をスパイロメーターを用いて測定する。
CAP(市中肺炎)とは、会社や学校などの病院外のコミュニティで感染・流行する肺炎である。若者や健康な人にも感染するのが特徴で、肺炎球菌やマイコプラズマなどの病原微生物によって引き起こされる。
HAP(院内肺炎)とは、主に病院で感染・流行する肺炎である。免疫力や体力の低下した人が感染しやすい日和見感染である。病原微生物は、薬剤耐性菌である多剤耐性緑膿菌やMRSAが該当する。
(1)気管支喘息とは
気管支喘息にはアトピー型と非アトピー型とその他運動誘発性喘息などに分類される。
アトピー型は小児喘息に多く、ダニやハウスダストなどによる1型アレルギーが関与する。
それに対して非アトピー型は、感染症の一つで主に40歳以降の成人に多く見られる。
また、アトピー型、非アトピー型どちらも誘因は運動やストレスによる気道過敏性である。
症状は夜間や早朝に現れることが多く、24時間以上続くものを発作重積状態といい、重症時には起座呼吸もみられる。
聴診したときに乾性ラ音がみられるのも特徴であるが、重症時には逆にラ音が弱まることもある。
(2)気管支喘息の診断について
気管支喘息は血中の好酸球の増加や血清IgE値上昇、肺機能検査における閉塞性換気障害(一秒率の低下)によって診断することができる。
また、RAST法及び抗原特異的IgEの測定によって、アレルゲンの特定をすることができる。
(3)気管支喘息の治療
発作時は気管支拡張薬やステロイドの投与(吸入や経口摂取、経静脈投与)を行う。
非発作時には副腎皮質ステロイドを一日一回など定期的に吸入して発作を予防したり、抗アレルギー薬の投与、減感作療法*1などが行われる。
*1 減感作療法…患者に対して少量ずつアレルゲンを投与し、それを徐々に増やしていくことでアレルゲンに対する過敏な反応を減弱させていく治療法
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