38-101 認知症の妻と、その介護者である夫の二人暮らし高齢世帯への支援や取組と、生態学的モデルのレベルの組合せである。

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38-101 認知症の妻と、その介護者である夫の二人暮らし高齢世帯への支援や取組と、生態学的モデルのレベルの組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

 

(1) 認知症カフェを運営している同じ境遇の男性が、気軽に立ち寄るよう夫を誘った。
                                個人内レベル

(2) 市の管理栄養士が、市の高齢者福祉プランに食料品買出し支援強化を含めることを提言した。
                        個人間レベル

(3) 遠方に住む息子が、配食サービス事業者を調べて、利用してみることを勧めた。
                                  組織レベル

(4) 住民ボランティアグループが、市が養成する認知症サポーターとして見守り活動を開始した。
                         地域レベル

(5) 夫が、災害時に備えた食品ストックのガイドブックを読み、買い物の参考にした。
                                政策レベル

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2024) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218343.pdf, (2024815日閲覧)

 

解答・解説を見る

 

  • 生態学的モデル

個人と、その個人を取り巻く環境との相互作用が人間の行動に影響を与えるという考えを示した理論。

個人の健康行動に作用する要因を生態学的モデルで捉えると、

 個人内(知識、性格、心理的要因など)

 個人間(家族や友人など社会的要因)

 組織(学校、職場の規則や方針など)

 地域(社会規範、コミュニティの要因など)

 政策(自治体の政策や方針など)  といった多層のレベルがある。

 

(1) 認知症カフェを運営している同じ境遇の男性が、気軽に立ち寄るよう夫を誘った。

 → 個人同士の影響なので〔個人間レベル〕である。

 

(2) 市の管理栄養士が、市の高齢者福祉プランに食料品買出し支援強化を含めることを提言した。

 → 市の方針に関わるので〔政策レベル〕である。

 

(3) 遠方に住む息子が、配食サービス事業者を調べて、利用してみることを勧めた。

 → 家族からの影響なので〔個人間レベル〕である。

 

(4) 住民ボランティアグループが、市が養成する認知症サポーターとして見守り活動を開始した。

 → 地域住民の活動による影響なので「地域レベル」で正しい選択肢である。

 

(5) 夫が、災害時に備えた食品ストックのガイドブックを読み、買い物の参考にした。

 → 個人の知識による影響なので〔個人内レベル〕である。

 

類似問題

34-105 妊婦を対象とした栄養・食生活支援の取組と、生態学的モデルのレベルの組合せである。

32-114 個人の健康行動に作用する要因を生態学的モデルで捉えると、個人内、個人間、組織、地域、政策といった多層のレベルがある。

 

 

文責:アヒル(O)


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