⑴ 1 日当たりのエネルギー消費量は、基礎代謝より食事誘発性熱産生(DIT)によるものが
少ない。
1 日当たりのエネルギー消費量:基礎代謝>食事誘発性熱酸性
総エネルギー消費量は、基礎代謝量と食事誘発性体熱産生(DIT)、身体活動によるエネルギー消費量に分けられる。このうち、基礎代謝量は約6割を占める¹。
〇⑵ 食事誘発性熱産生(DIT)量は、糖質で摂取エネルギー当たり5~10%で、たんぱく質で摂取エネルギー当たり20~30%であり、糖質よりたんぱく質の方が多い。
⑶ 食事誘発性熱産生(DIT)により発生したエネルギーは、
体温の維持に利用される。
⑷ 安静時における単位重量当たりのエネルギー消費量は、
骨格筋が約20%を占め、
脂肪組織は約4%を占めるため、骨格筋より脂肪組織の方が
少ない。
安静時における単位重量当たりのエネルギー消費量:骨格筋>脂肪組織
⑸ 単位重量当たりに産生される熱エネルギー量は、褐色脂肪組織より白色脂肪組織が
少ない。
単位重量当たりに産生される熱エネルギー量:褐色脂肪組織>白色脂肪組織
褐色脂肪組織は、代謝性熱産生を担っている。一方で、白色脂肪組織は、トリアシルグリセロールを貯蔵し、エネルギーの貯蔵や放出を担っている。
1 田中 茂穂, 総論 エネルギー消費量とその測定方法, 静脈経腸栄養, 2009, 24 巻, 5 号, p. 1013-1019, 公開日 2009/10/20,